もし孫子がビジネスマンだったら……ビジネスに応用する「孫子の兵法」の教えとは

※画像:『もし孫子が現代のビジネスマンだったら』(安垣理著、フォレスト出版刊)

 兵法書の最高傑作として、さまざまな人に愛読されている中国古典の『孫子』。これはビジネスの現場でも役に立つ。実際、ソフトバンク創業者の孫正義氏やマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏も『孫子』を熟読し、活用しているといわれている。

 では、そこで、もし孫子がビジネスマンだったら、どのように仕事をするのか。『もし孫子が現代のビジネスマンだったら』(安垣理著、フォレスト出版刊)では、現代のビジネスシーンにおける課題を具体的に取り上げながら、孫子が課長としてアドバイスしていきつつ、「孫子の兵法」を紹介する一冊だ。

 では、その孫子が説く戦略・戦術とは一体なんなのか? それは「弱者の戦略・戦術」である。

 戦力が劣るときに、強大な敵にどう挑むか。その秘訣は「真正面からまともに衝突しないこと」だ。敵の隙をついて行動をする。目的は勝利を収めることであり、「戦う」ことではない。

 つまり、究極の勝利は、「戦わずして勝つ」こと。それには、敵の動きを察知しつつも、自軍の動きは敵にできるだけ悟られないようにすること。孫子が強調する「無形」とは、状況に応じて柔軟に変化する組織体系のことだと著者は指摘する。弱者はこの利点を最大限に活かすべきなのだ。

 また、戦争においてスパイ行為はつきものだが、外交の世界やビジネスの世界でも、スパイ行為は珍しくないという。孫子ではこのスパイ行為を「間」と称し、5つに分類している。

・因間・・・敵国内の民間人を手づるに諜報活動をさせる
・内間・・・敵国の官僚を手なずけ諜報活動をさせる
・反間・・・敵国のスパイを逆利用して諜報活動をさせる
・死間・・・虚偽の情報を流して、配下の間諜にその情報を告げさせておいて、敵の間諜をダマす
・生間・・・繰り返し敵国に侵入しては生還して情報を持ち帰る

 正しい情報を握る者がビジネスの戦局を打破するということは、ビジネスの現場にいる多くの人が実感しているのではないだろうか。この情報社会においても、孫子の教えはビジネスに大いに役立つだろう。

 「孫子の兵法」をビジネスに置きかえながら学べる本書。孫子に興味があるという人からビジネスに活かしたい人まで、孫子の兵法のノウハウを学んでみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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