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木村隆志「現代放送のミカタ」

いよいよ最終回の『ミストレス』、ツッコミどころだらけの美女たちは“ばけもの”になるか

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 6月21日夜、ドラマミストレス~女たちの秘密~』(NHK)が最終回を迎える。

 同作はイギリスでシーズン3まで制作されたほか、アメリカ、ロシア、スロバキア、韓国でもリメイクされた海外ドラマの人気シリーズ。ひとりでは抱えきれないほどのシリアスな悩みを持つ4人の女性が、集まって食事をしながら本音で語り合い、自分の人生と向き合おうとする姿を描いている。

 14日に放送された9話は、それぞれの抱える「自殺ほう助」「死んだはずの夫と再会」「一夜の過ちで妊娠」「同性への純愛」という問題がピークに達したところで終了。

 最終回では、彼女たちが自分の問題にどう落とし前をつけるのか? それぞれ賛否両論必至の結末が予想されている。これまでの放送を踏まえつつ、見どころを探っていきたい。

メイン4人中3人が不倫をする偏り

 柴崎香織(長谷川京子)は医者として、原田冴子(玄理)は化粧品会社のビジネスウーマンとして優秀であり、野口友美(水野美紀)は夫が事故で行方不明になったあと女手ひとつで立派に子育てし、水島樹里(大政絢)は生き生きとした姿でジムのトレーナーをしている。

 ここまで最大の見どころとなっていたのは、優秀である上に見た目も美しく、オシャレな女子会も含めて、人もうらやむような日々を送る彼女たちが道を踏み外し、追い込まれていく姿。

 香織は自殺ほう助の罪で警察の取り調べを受け、友美は嘘をついて生きていた夫・俊哉(吉沢悠)が娘の前に現れ、冴子は不貞を知った夫・悟史(佐藤隆太)から離婚届を突きつけられ、樹里は一度あきらめたはずの玲(篠田麻里子)への思いに苦しむ。

 4人とも、眉間にしわを寄せ、口が半開きになるような深刻な表情を見せているが、「重苦しすぎる」「ドロドロでつらい」という印象はない。その理由は、ことあるごとに女子会を開いてやりすごそうとする彼女たちの図太さや、過剰なまでにビビッドでムーディーな映像によるところが大きく、「コントと紙一重」と感じるほど深刻な表情を繰り返しているのも、その一因だろう。

 いずれもイギリスのドラマを日本でリメイクしたことによる現象であり、「もし私も香織のようになったら……」という共感ではなく、「ツッコミを入れながら、つい見てしまう」という不思議な魅力を持つ作品となっている。

 ツッコミどころ満載といえば、彼女たちの極端な恋愛嗜好も同様。結果的に4人中3人が不倫をしている上に、残りの1人も同性愛。ミストレスの直訳は「愛人たち」だけに、忠実といえばそうなのだが、日本のオリジナル作品では見られないほどの偏りが見られる。

 ただ、このところ民放各局のリメイクは韓国ドラマが主流であり、あえて欧米の作品を選んだのは、いかにも視聴率やスポンサーの影響を受けないNHKらしい。

 本来、『ミストレス』のような女性たちの人生を描く作品は、「もし私も香織のようになったら……」と視聴者の共感を狙うのがセオリー。しかし、共感を集められなければ「なんであんなことをするのか理解できない」「こうすればいいのにバカみたい」と引かれてしまうリスクがあるだけに、欧米作品のリメイクで浮世離れした世界観をつくった今回のプロデュースは正解なのかもしれない。

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