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木村隆志「現代放送のミカタ」

いよいよ最終回の『ミストレス』、ツッコミどころだらけの美女たちは“ばけもの”になるか

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト
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“報われない男たち”の結末にも注目

 もうひとつ、最終回の見どころとして挙げておきたいのが、男性キャラの描かれ方。

 父の不倫相手である香織を愛してしまう木戸貴志(杉野遥亮)、香織の元同僚かつ元恋人で復縁にまんざらでもない小田切良太(蟹江一平)、友美に近づくが妻との離婚が成立していない安岡周平(甲本雅裕)、事故死の偽装をしていた上に不倫相手と隠し子がいた野口俊哉(吉沢悠)、仕事ができる優しい夫だが妻の冴子に裏切られた原田悟史(佐藤隆太)、先輩の冴子に憧れて一夜をともにしただけでなく父親になろうとする坂口新(細田善彦)、樹里の婚約者で邪険にされてもめげずに追いかけ続ける曽我部直生(森優作)。

 ここまで、ほとんどの男性キャラは女性たちに振り回されてきた、いわば“報われない男たち”だった。女性の人生を描き、女性視聴者をターゲットにした作品における男性キャラはこうなりがちだが、だからこそ彼らの人生がどんな結末をたどるかも、また注目したい。

 9話まで、女子会のシーンでは正論や建前ではなく、生々しい女性の本音が飛び交っていたが、最終回ではその集大成となる心の叫びが聞けるのではないか? そして、彼女たちは最後にどんな姿に変身するのか? NakamuraEmiの主題歌「ばけもの」というタイトルがなんとも意味深だ。

 スタッフとキャストのコメントから推察すると、「丸く収まる」という形ではなさそうなだけに、それならばネット上で物議を醸すほどの強烈な結末に期待したい。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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