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『集団左遷!!』はファンタジー?福山雅治にむせび泣くサラリーマンが急増中のワケ

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日曜劇場『集団左遷!!』 TBSテレビ公式サイトより

「主演・福山雅治の“顔芸”がビミョーだ」などとくさされ、4月21日の放送開始からしばらくは視聴率の低迷を指摘されていた連続ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)が、6月23日放送の第10話でいよいよ最終回を迎える。

 同作は、大ヒットしたドラマ『半沢直樹』を生んだTBS系「日曜劇場」枠の放送で、4月21日放送の第1話こそ視聴率13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区のリアルタイム視聴、以下同)のスタートダッシュを切ったものの、その後は10%を切る回も出るなど低迷。しかし6月2日放送の第7話からはストーリーの後半戦に入り、視聴率は上向きに。6月9日放送の第8話では11.9%、6月16日放送の第9話では10.1%と二桁台を確保してみせ、6月23日放送の最終回を迎えることと相成ったわけである。

『集団左遷!!』の物語の舞台は、先述の『半沢直樹』と同じメガバンク。末端の社員や顧客のことなど一顧だにしない、会社という巨大な組織のなかで翻弄されながらも、おのれの“正義”を貫き通そうともがき苦しむ中間管理職の銀行員を福山雅治が演じるわけだが、ドラマ開始当初は、「設定が荒唐無稽でリアリティがない」という声も多く、そこが視聴率低迷の原因とも指摘されていた。実際にメガバンクに勤務するある銀行員は語る。

「メガバンク“三友銀行”が舞台の『集団左遷!!』では、蒲田支店を廃店にしたい銀行上層部が無理なノルマを支店に課し、それに対して支店の現場行員たちが、廃店を阻止すべく奮闘する……というわけですよね。でも、その県にひとつしかない地方のいち支店ならまだしも、都心のいち支店の廃店阻止に現場行員がエネルギーを注ぐなんて、今はあり得ない。銀行は今どこも、ちっとも儲からないリテール業務は極力縮小させ、支店なども潰していく流れが一般的ですからね。現場の行員も、『まあしょうがねえな』という程度の受け取り方だと思いますよ」

中年サラリーマンも福山雅治のファンに

 しかし、現役銀行員によるこうした意見がある一方で、大手メーカー勤務のある40代会社員によるこのようなコメントも。

「確かに前半は、現場の銀行員が一丸となって会社上層部に逆らうなど『リアリティないよなあ』と半笑いで視聴していました。だけど、舞台が三友銀行本部に戻って以降の第7話からは、そのあまりの“アツさ”に、なぜか毎回目頭を押さえながら見ている自分がいて……(笑)。私は2000年にいまの会社に入社した就職氷河期世代なんですが、形だけ中間管理職の立場にはなりましたが、会社ではストレスばかり。定年間近のバブル期入社世代のおっさんたちはウザいし、出世レースでは声の大きいやつばかりが上に認められ、人はいいけど数字を挙げられない同期は出向させられて……。かといって会社を飛び出すような勇気もないしヘッドハンティングされるような能力もないし、4000万の住宅ローンを組んじゃったので、毎日毎日がガマンの日々ですね……。

 ところが『集団左遷!!』の福山さんは、『不正を許すような会社で働き続けたいのかよ?』と叫び、ウラ金疑惑がある一方で汚い手でリストラを敢行しようとする副頭取に立ち向かっていきます。そしてそんな彼には、左遷の危険を顧みずに副頭取の不正を暴くべく情報を集めてくれる部下や同期の仲間たちがいる。確かに荒唐無稽といえば荒唐無稽ですし、キレイごとすぎるといえばそれまでかもしれないんですけど、夢を持ってまっすぐに仕事に対峙できていた20代30代の頃を思い出してしまって、思わずホロリときちゃうんですよ。最近は、こんなおっさんにもかかわらず福山さん自身のファンにもなっちゃって、彼がMCを務めるラジオ『福山雅治 福のラジオ』も聴き始めちゃいました(笑)」

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