永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

東京五輪チケット、全国会議員への“異例の通達”の存在が明らかに


 会派の人数が多い順に質問できるので、立憲民主党の枝野幸男代表から始まりました。そして、ただでさえ時間がないのに、国民民主党の玉木雄一郎代表の持ち時間の中で、安倍首相が「立憲民主党の枝野さんへの答弁に不十分な部分があった」と説明を始めようとし、玉木代表をはじめ応援議員たちが猛抗議する一幕がありました。

 委員室は怒号で首相の発言内容が聞き取れなかったほどです。国民民主党の持ち時間内なのに、なぜか安倍首相が何度も立憲民主党の名前を出したのですから、あまりにも国民民主党が「お気の毒」と思いました。

 6月に入って行われた各紙の世論調査の結果を見ても、国民民主党は支持率が1%未満と苦戦しています。とはいえ、これは永田町の人間からすると不思議なんですよね。国民民主党は衆参合わせて議員が63名もいますし、ベテラン議員も多いです。それなのに、支持率では衆参で23名の日本維新の会に何倍もの差をつけられてしまっています。

 元は仲間だった立憲民主党のほうが、よっぽど支持率があるのです。だからこそ、クエスチョンタイムで少しでも存在感を出したかったはずなのですが、うまくいかなかったように感じました。早く旧民主党同士で仲直りして、ひとつに戻ったほうがいいと思います。

 さて、このクエスチョンタイムは衆参ダブル選挙になるかならないかの重要な判断基準になるといわれており、衆議院の予定候補者たちも地方から来て行方を見守っていました。報道では「ダブルはないよ」ということになっていますが、解散は首相の専権事項なので本当に予測不能です。

 クエスチョンタイム終了後、麻生財務大臣と重鎮議員が談笑されていました。かねて麻生大臣は衆参ダブル選を2回経験していることを自慢していますが、そんなことより金融庁の「老後資金2000万円」問題でのご自身の不信任案決議案を心配したらいいのに、と思いましたけどね。

 麻生大臣に対しては、衆議院で不信任決議案、参議院で問責決議案が提出されましたが、いずれも否決されました。野党の討論を聞いていると、麻生大臣に非があるのは明らかで、もっともだと思うことばかりでした。

「今の野党は一枚岩になれないので、内閣不信任決議案は出せないのではないか」と思っていましたが、週明けにも衆議院に提出される見通しのようです。参議院では6月21日に安倍首相への問責決議案が提出されていますが、解散がなさそうだからといって不信任案を出すなんて本末転倒です。本会議も無駄に長くなり、職員も秘書も残業必至で予定をキャンセルせざるを得ません。野党は言っていることとやっていることが矛盾だらけなのです。

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