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高杉康成「コンセプト・シナジーな経営戦略」

インダストリー4.0は、大企業による支配強化と下位企業の利益減少を加速させる

文=高杉康成/コンセプト・シナジー代表取締役、経営学修士(MBA)、中小企業診断士
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 産業革命というのは、常識を変えるから「革命」と呼ばれています。第1次産業革命では、蒸気機関という動力を用いて機械化し、作業効率を大幅に向上させました。第2次産業革命では、電力を活用し、化学、電気、鉄鋼などの分野で技術革新が進み、モノの大量生産が行われるようになりました。そして第3次産業革命では、コンピューターによる技術革新が行われました。

 それぞれの時代において、それまでの常識を覆すような革命が起きています。そういった点から考えると、第4次産業革命(4.0)も、革命になると考えてしまいがちです。しかしながら、よく見てみると、これまでの3回の産業革命においても、経済原則や物理法則を変えるような変化は起きていません。

 4.0の概念を実践するためには、「費用対効果を無視したセンサーの導入」「資本主義における企業の利益配分のルール変更」「モノを時空間移動(ワープ)させること」といった、これまでの革命では起きていない経済原則、物理法則の変化が必要となります。こういった「革命」がここ数年で本当に起きるのでしょうか。

 インダストリー4.0は「革命」か「空想」か。現代の工場における自動化、IoT、センシングを知り尽くしている筆者としては、少なくとも、モノづくりの世界ではあり得ない、チェーンメールのようなバズ化されたブームが引き起こした「空想」だと捉えています。その結末は一体、どのようになるのでしょうか。
(文=高杉康成/コンセプト・シナジー代表取締役、経営学修士(MBA)、中小企業診断士)

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