東京都「バリアフリー条例改正案」、多くの車椅子使用者が利用できないことが判明


 当然、大量に来日する選手団や観客に対する健康上の配慮は、いうまでもなく最大のおもてなしのはずだ。しかし、国内外の観客や選手団が宿泊するホテルでは、やっと食品アレルギーに着手し始めている程度。国のアレルギー食品表示制度や検出法の確立などは、国際的に見ても決して悪くはないのだが、宿泊客を受け入れる現場での対応は、まったくなされていない状況だ。

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会は「旅館ホテルにおける食物アレルギーのお客様対応マニュアル」を作成して配布している。食物アレルギーの原因となる主要な食品、卵、乳、小麦、落花生、そばなどに対するアレルギーがあるかどうかの申告やそうした食材の使用を事前に知らせるなどの措置が推奨されるが、拘束力があるわけではない。

 さらに一歩進んで、室内環境や化学物質などで引き起こされる他のアレルギー疾患である、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症などに対しては、宿泊施設の対策はほとんどなされていないといえる。

マリオット、ヒルトンなど巨大ホテルグループが導入の「ピュアルーム」

 日本でも一部のホテルでは高濃度プラズマクラスター発生の空気清浄機や、ダニ防止の寝具などで「クリーンルームプラン」などとPRするホテルがないことはない。

 しかし、世界の潮流はすでに1歩も2歩も前に進んでいる。

 2月12日付「New York Times」によると、旅先での食事やアクティビティを通して心と体の健康を保つ「ウェルネストラベル」への関心が高まり、ホテル業界で「ピュアルーム」などとよばれる空間除菌清浄ルームの導入が急増していると報じている。

「ピュアルーム」は、菌やウイルス、シックハウス症候群の原因となる揮発性化合物、ダニの糞や死骸、ハウスダストなどのアレルゲン物資を集塵し、不活化する高機能の空間除菌清浄機(DFSシステム搭載)を中心に構成されている。

 たとえば世界最大のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナル、第2位のヒルトン・ホテルズ&リゾート、このほかにもハイアット・ホテルズ アンド・リゾーツなどが米国内を中心にすでに「ピュアルーム」を導入している。

 米国のコートヤード・アトランタ・アルファレッタ(マリオットホテル)のピュアルームの紹介ページでは、DFSシステム搭載の空気清浄機を中心に、1時間に少なくとも4回、完全に空気を循環。空気中に漂う99%の不純物を濾過。すべての寝具と枕はカビや胞子を寄せ付けない仕様で、低アレルギー性であること。徹底的な消臭も実現。6カ月ごとに再評価され、部屋がピュアであることが保証される、などとしている。

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