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元巨人ドラ1投手が“実質経営”の東郷証券、金商法違反で一斉逮捕…FX取引のパイオニア

文=編集部
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 引退翌年の86年、商品先物大手の小林洋行に就職、サラリーマンとして再出発。先物取引の営業で力を発揮した。93年に入や通商に転職し、97年に大雄社先物社常務、99年に萬成プライムキャピタル証券取締役を歴任。2005年6月入や萬成証券の社長に就任し、06年2月まで社長を務めた。

 これらは、社名こそたびたび変わっているが、実は同一会社だ。京都の地場証券、萬成証券を98年、先物会社の大雄社先物社が買収。99年、社名を萬成プライムキャピタル証券に変更。さらに2003年、入や萬成証券に変えた。「入や」という名称は、大雄社先物社の旧名、入や通商に由来する。頻繁に社名を変えたのは、不祥事により悪化したイメージを一新する狙いがあったからだ。

 萬成プライムキャピタル証券は、当時、顧客の株式取引で取引一任勘定取引(顧客の資金を使って勝手に売買を行う契約)を行った事実が判明し、証券取引等監視委員会から勧告を受けた。

 入や萬成証券の名前になってからは、商品先物取引を装って赤字の関連会社2社に所得を付け替えていたとして、東京国税局から03年3月期までの3年間に、計7億4000万円の所得隠しを指摘された。

 イメージを一新するため、05年に林泰宏容疑者が入や萬成証券の代表取締役に就任。「球界出身の経営者」として話題になった。06年2月、林容疑者は「一身上の都合」で退社。06年7月、ばんせい証券に社名を変更。「入や」というダーティなイメージがつきまとう名称を捨てた。

林容疑者が東郷証券のオーナーに

 東郷証券は02年、FX取引「サザインベストメント」という社名で東京・六本木に設立された。12年3月、「efx.com」、14年10月、「efx.com証券」と社名変更を繰り返し、17年4月に東郷証券となった。

 林容疑者は11年、東郷証券の前身企業で代表権を持たない会長に就いた。その後、同社は増資を繰り返し、資本金を4億1000万円に引き上げた。橘フェニックスが既存株主から株式を買い取り、東郷証券の全株式を保有した。

BusinessJournal編集部

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