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大阪G20で学校・保育園一斉休みに共働き世帯困惑…市教育委「協力してかなあかん」

文=津田土筆
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――共働きの家庭から反響は?

「これも特にないですが、共働きの世帯にとってしんどいのはわかります。しかし大阪府全体でやっていくことですから、協力してかなあかんし、警戒してるなかで児童の安全を第一に考えるのは仕方のないこと」

――学校の教職員も休み?

「完全に休みで人がいない状態とはいかないですが、できるだけ有給消化したらええかなと思う。教員の休みはなかなか取れないので良い機会」

――仕事が休めず子どもを放って置く人が出てきたりしないか。

「だからこそ早めに通知した。それはどんな休業でも出てくる問題やけど、大きな方針のなかで正解は難しいですね」

 普段なかなか休めない教職員には良い機会となりそうだが、小さな子どもを預かる認可保育所などでは人手が足りず混乱する可能性が高く、ちぐはぐな状況になりそうだ。

警備の現場では

 G20に向けて閣僚会合開催地における警察官の警戒警備、それ以外の地域も重要施設や公共交通機関等に対するテロ等の防止対策が行われ、他府県からの応援もあるとのことで、警備体制は整いはじめている。

 大阪メトロ梅田駅の職員の話では、警察の協力要請のもと、テロ対策のため空いているロッカーは順次閉じていき、G20当日に残っているものは不審物として処分するということだ。

 11月にはG20愛知・名古屋外務大臣会合が名古屋観光ホテルにおいて開催される。名古屋ではどのような警備体制がひかれるのか。大阪府ほどの規模ではないにしろ警戒警備や交通規制はある。愛知県教育委員会に問い合わせたところ、名古屋においては今のところ学校休業などは考えていないとのこと。

 以上のような行政の対応は、致し方ない面もあろうが、大きな国際的イベントなどが開催されるたびに振り回される市民は、理不尽な思いを抱かずにはいられないだろう。
(文=津田土筆)

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