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吉本興業は24日、宮迫博之(雨上がり決死隊)や田村亮(ロンドンブーツ1号・2号)ら計11人の所属タレントを謹慎処分にすると発表した。7日発売の週刊誌「フライデー」(講談社)が、振り込め詐欺集団の忘年会に宮迫や田村、入江慎也(カラテカ)など複数の吉本芸人が“闇営業”で出演していたと報道。詐欺集団と芸人たちの仲介役を務めていた入江に対し、すでに吉本は事実上の解雇処分を下していた。
吉本の発表を受けて、テレビ各局は処分の対象となったタレントが出演する収録済み番組の編集など、対応に追われているが、一転して厳しい処分に傾いた背景について、テレビ局関係者は語る。
「もともと各局は、吉本からの『詐欺集団からギャラを受け取っていない』『本人は反社とは知らなかった』という説明を受け、とりあえずは様子見の姿勢でした。それが一転する大きな引き金になったのは、雨上がりの冠番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)のスポンサーが番組内でのCM放送を自粛したことです。さらに宮迫が長年レギュラー出演する『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)でも、スポンサーから宮迫の出演継続についてなんらかの申し入れがあり、直近の23日放送回では極力、宮迫の声が音声に乗らないように編集されていました。こうして、宮迫が出る番組にはスポンサーがつかないという流れになってきた以上、局としては宮迫を降ろさざるを得なくなったのです」
また、吉本側の事情について、吉本関係者は語る。
「宮迫一人だけで、吉本には年間3億円はくだらない売上がもたらされるといい、もし11人全員の仕事がゼロになれば、大きく売上が減ることになる。さらに、すでに決まっていた仕事がキャンセルになるのを受け、調整のために多額の損失が出る恐れもあるため、なんとしても活動休止は免れたかった。そのため、闇営業の仲介役だった入江に対しては解雇という処分を課し世間に厳しい姿勢を示す一方、宮迫や田村については『ギャラはもらっていない』という証言を鵜呑みにする格好にして、厳重注意で切り抜けるつもりでした。
しかし、第一報から2週間以上たっても、次々と新たな疑惑が動画や証言とともに出てきて、週刊誌のもとには今でも新たな情報提供が続いているといい、今後も次々とスキャンダルが出てきそうな勢いです。これ以上の傷を負うと本当に取り返しのつかないことになりかねず、謹慎処分というかたちで一旦は幕引きを図らざるを得なかったのです」
嘘の代償
気になるのが復帰のタイミングだが、テレビ局関係者は語る。
「少なくても1年は復帰は無理でしょう。ただ、不倫スキャンダルとはわけが違い、“反社からギャラをもらっていた”というのは、いくら時間が経過しても、スポンサー企業の理解を得るのは難しい。