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埼玉県、7~10月に3つも選挙の異常事態…県民を愚弄する上田知事たちの“密約”

文=編集部
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大野氏、まんまと騙された?

 もっとも、上田氏は不出馬会見で後継指名をしなかった。表面的には大野氏と連携を取っているが、「『自分の後の知事に』というニンジンをぶら下げられた大野さんは、実は上田知事の我田引水シナリオに乗せられ、まんまと騙されているのではないのか」(国民民主党関係者)と訝る声まで聞こえてくる。

 なぜなら、ここへきて大野氏が知事のイスに座れる可能性が薄れてきているからだ。知事選には大野氏のほか、希望の党を離党し、現在無所属の行田邦子参院議員(53)も出馬予定。さらには自民党が元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(61)を擁立した。自民党が独自に情勢調査したところ、青島氏がダントツの1位で、次いで行田氏、大野氏は3位だったという。

「当初、上田知事の事実上の後継の大野さんが強いと思われていた。ところが、青島さんの優位がわかり、自民党県連は俄然ヤル気になっています。大野さんは、参院の残り任期3年を棒に振った上、知事にもなれなければ散々です。一方で、上田知事は狙い通り補選で国会議員に復帰できるわけです」(埼玉県政関係者)

 補選には、現職がいる自民と公明は候補者を擁立しない可能性が高い。「上田知事は自民党の二階俊博幹事長ともつながっている」というから、大野氏が手放した議席を上田氏がかすめ取り、新たな「二階派参院議員」の誕生ということになるのだろうか。

 この魑魅魍魎を、埼玉の有権者はどう思うだろうか。

(文=編集部)

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