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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

50代ローン地獄&借金地獄、切り札の“おまとめローン”は危険?逆に残高増える懸念も

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー
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ローンをひとつにした後が正念場!

 複数のローンをなんとかひとつにした。大切なのはその後だ。どうしてこんなことになったのか、配偶者や家族、専門家の助けを借りて原因をみつけよう。そして、どうしたら同じ間違いをおかさずにすむか、一緒に考えてもらおう。対策を考えて実行しよう。そして、それを見守ってもらう。厳しい言葉で言えば、監視してもらう。

 これは一人ではできない。10年かけて20キロ増えた体重を減らすのと同じだ。3キロならひとりで工夫して努力して減らせるかもしれないが、20キロは一人ではできない。専門家から、食事や運動のアドバイスをもらい、必要なら薬を処方してもらい、家族や友人に協力してもらわなくちゃ無理だ。年収の30%もの借金はこれと同じ。

 大切なのは「実行可能」なプランであること。お小遣いを月8万円使っていた人が3万円にはできない。まず6万円に。食費が10万円だったら、まず8万円に。支出カットの効果が大きいのは、生命保険や家賃、通信費、子どもの塾の費用などだ。

親族に助けてもらう、という方法

 もうひとつの方法は、親や兄弟、親戚などの親族に助けてもらうことだ。助けてもらう、とは、代わりに返済してもらうという意味ではない。おまとめローンを親族から借りて、金利ゼロか低い金利で毎月きちんと返済していくということだ。

 もし親が「約束通り返すなら、金利はいらない」と言ってくれたら、300万円の借金を、月5万円の返済で5年で返し終えられる。夢のようだ。一方で、親や親戚から借りたお金を返さない、返せなくなってしまう人もいる。借金で人間関係を壊さないためには、第三者に間に入ってもらうのがいい。口約束は絶対にだめ。金銭貸借契約書と返済計画書をつくり、返済は必ず銀行振込にし、第三者に定期的にチェックしてもらう。

 万一予定通りに返せなくなった場合は、話し合いをして、返済を少し待ってもらうなど、誠意を持って対処する。このときも第三者の立会い人が必要だ。

必ず、専門家の助けを借りる

 繰り返すが、借金解決に大切なのは次の2つ。

(1)現実的な返済プランをつくる

(2)このような状態に陥った根本の問題を取り扱う

 2本の柱のうち一方が欠けたら本当の解決にならない。

 50代での借金解決は簡単じゃない。手を尽くして努力しても、最終的に債務整理や自己破産を選ばなくてはいけないかもしれない。でも、まだまだ人生は長い。この機会に、お金の稼ぎ方、使い方、貯め方全部を見直して、残りの人生を悔いなく充実して送るためのチャンスに変えよう。

(文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー)

 

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