住宅ローン大手アルヒで「フラット35」不正利用の疑い…多重債務者の借り換えの温床か

住宅ローンの融資額でメガバンクを上回り国内トップを目指す

 アルヒは17年12月14日、東京証券取引所第1部に上場した。初値は1270円と公開価格(1300円)を下回ったものの、終値は1338円だった。

 この間、オーナー企業は再三交代した。2000年6月設立時の社名はソフトバンク・ファイナンスカード。01年5月から日本初の住宅ローン専門の金融機関モーゲージバンクとして営業を開始。05年5月、SBIホールディングスグループのSBIモーゲージに社名を変更した。

 15年2月、米投資ファンドのカーライル・グループの傘下に入る。浜田氏が経営に参画し、社名変更を主導。15年5月、社名をアルヒに変更した。社名は「ある日」が由来。人が家を買おうと決断する大きな節目の「ある日」の手伝いするというのが命名の理由だ。

 浜田氏は1959年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。米サンダーバード国際経営大学院修了。82年、山下新日本汽船(現商船三井)に入社。デル・コンピューター(現デル)日本法人社長、HOYA取締役COOなどを経て15年5月、アルヒの会長兼CEOに就いた。

 トップ就任2年半で東証1部上場を果たした。上場時点で会見した浜田氏は「5~6年後に住宅ローン年間融資額1兆2000億円以上を目指し、固定金利型、変動金利型の住宅ローンの融資額全体で国内トップになりたい」と抱負を語った。

 メガバンクを含む邦銀を抑えて首位になるというのだ。浜田氏はアルヒの強みについて「日本でもっとも低い金利の商品を提供することだ」と述べた。

外国投資ファンドが多数、株主に名を連ねる

 アルヒが住宅金融支援機構と提携して提供する最長35年の全期間固定金利住宅ローン「フラット35」の取り扱い件数は、10年度から9年連続でトップシェアを守っている。

 住信SBIネット銀行、ソニー銀行、楽天銀行などインターネット専業銀行と提携して変動金利型の住宅ローンも販売する。

 全国の直営店やフランチャイズ店舗など、計155店(19年3月末時点)を擁する。住宅ローンを販売して得られる手数料が収益源となっているため、住宅ローンの金利競争の影響を受けにくい。審査にはロボティクス(ロボット工学)やデータマイニング(ビッグデータを分析し、相関を見つけること)といった最先端のIT(情報技術)を駆使し、申し込みから最短6営業日で融資を実行できるのが強みだ。

関連記事
編集部イチオシ企画
Pick Up News

RANKING

企業・業界

ビジネス

総合

SNS