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まだあった!小僧寿し、10年間ずっと経営危機でも“潰れない”理由

文=兜森衛
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 業績が悪すぎて、もはやリストに載せる価値すらないということのようだが、債務超過となった今、このまま消えてしまうのかどうかは気になるところだ。

「確かに債務超過にはなっていますが、株主構成を見る限り、まだ大丈夫かもしれませんね。阪神酒販グループのJFLAホールディングスが筆頭株主になっていて、そこから資金を借りたりしているのですが、夢真ホールディングスの佐藤真吾社長や前述した木村社長の時代に比べれば、資金的な支援や上場を維持させる資本計画を採る力はあるからです。ただ、数字だけ見れば本当に終わっている会社ですけどね」(同)

 債務超過に加えてGC注記とくれば、あらためて決算の数字を見るまでもないが、一応18年12月期連結決算の数字を見てみよう。

 売上高は55億1700万円(前年同期比0.2%増)、営業損失は5億9100万円、経常損失も6億700万円、税引き前当期純損失は16億5600万円だった。財務分析(連結)でも、40%以上あれば安全とされる自己資本比率がマイナス75.20%。理想は200%以上とされる流動比率も49.37%。100%以上あれば安全とされる当座比率が32.50%と、安全性比率も悪い。

 5月15日に発表された19年12月期第1四半期決算も、連結最終利益が100万円の黒字(前年同期は2.1億円の赤字)となったが、債務超過は2四半期連続でGC注記も外れていない。

「自社の利益だけで債務超過を解消するのは無理でしょう。JFLAが増資するのではないかと注視しているのですが、期末に向けていよいよとなれば、債務超過を解消するための増資の可能性もなくはない。決算の数字だけを見れば苦しいですが、そう簡単には潰さないのではないでしょうか。

 1位の小僧寿しは当然として、今回ダイヤモンドに載ったワースト10社はどれも本当に危ない会社ばかりですが、倒産という観点からいえば意外としぶといかもしれません。金融機関がお金を貸していないので、銀行が引き金を引くきっかけがないからです。昔は担保設定のない不動産もたくさんあったのですが、今は何もないのでもう売るモノがない。銀行から借り入れできないのが幸いして、支払いを遅らせながら生き延びる会社もたくさん見てきているので、小僧寿しもそうやって生き延びるのかもしれません」(同)

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