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海老名市のツタヤ図書館、館長が司書資格を持っていないと発覚…重大な契約違反の疑いも

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 ちなみに海老名市では、CCCと締結した基本協定において、「スタッフ全体の50%以上が司書資格を保持していること」を求めているが、第三者評価の入った17年度の一時期、50%を割っていたという協定違反が発覚し、市議会で大問題になった。それにもかかわらず、統括する新館長に司書資格がない人物を就任させるCCCにはあきれるほかない。

 筆者は、新館長の人事に関して事実確認を行うため、6月7日以来CCC広報部にメールと電話で問い合わせを何度も行ってきたが、そのつど担当者からは「確認します」と返事をもらうものの、回答は来ない。

 そのため、しびれを切らした筆者は、館長本人にも連絡してみたところ、「会社に連絡してほしい」との回答だったため、あらためてCCC広報部に連絡をとった。すると、着信拒否でもされているのか、広報部の電話を何度鳴らしても誰も出なくなった。メールへの回答も一切ない。

 仕方なく海老名市の担当部署に問い合わせてみたところ、新館長が就任してからの肩書は把握しているものの「昨年8月までは、同じグループ企業の違う部署にいたとしか聞いていない」と述べ、さらに驚いたことに、新館長の年齢すら知らないと言う。

 海老名市立図書館は、佐賀県武雄市に次いでCCCが受託するツタヤ図書館として、2015年10月に華々しく新装開館。良くも悪くも、いまや「海老名市の顔」と言ってもいいほどの名物図書館である。それにもかかわらず、その館長がいったいどんな人物なのかを開示することを、CCCは頑なに拒んでいる。

 くしくも、海老名市でジョイントベンチャー(JV)を組んでいる図書館流通センター(TRC)が管理する有馬図書館の館長は、6月に地元メディアの「館長紹介」に登場している。CCCの図書館カンパニーを統括する高橋聡前館長にいたっては4年前、まるで広告塔のように頻繁にメディアに登場していた。前館長の「私たちは“ド素人”でした」との迷言も、15年10月に同館が新装開館する前日の記者発表のときに思わずポロリと出た発言である。

 Tポイント事業で得た潤沢な資金力等を背景にCCCは、ここ数年、次々と業績悪化した企業を買収してきた。スタジオジブリをブレイクさせた徳間書店、老舗の主婦の友社、カメラのキタムラなど、著名な企業を傘下に収め、陰りが見え始めたとはいえ、Tカード事業では6000万人を超える会員のデータを保有し、連結売上高3600億円(18年3月期)を誇る。TSUTAYAの事業では、今年3月、2018年の書籍・雑誌の年間販売額が1330億円で過去最高を記録したと発表した。

 それほど社会的な影響力の大きい企業が、公共図書館の運営においては、館長人事の発表すらできないほど広報体制が崩壊しているのだから、異様というほかない。

 筆者からのコンタクトを完全にブロックして、一事業所の統轄責任者の経歴を隠そうとしているのは、なぜなのだろうか。

 いずれにしろCCCは、海老名市民に対して1日も早く新館長のお披露目を行うべきである。

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