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“元・神童”山田ルイ53世に聞く「学歴とお笑い」【前編】

山田ルイ53世が語る「東大に入れる」と言われた少年が、挫折してお笑い芸人になったワケ」

文・構成=相羽 真
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写真=岩澤高雄(The VOICE MANAGEMENT)

お受験番組でトップの成績

 流れに身を任せるかのごとく、大学を離れ、芸人の道を進んでいった山田。

「基本的には、芸人になりたいわけではなかったんです。学業の世界で失敗して、なんの思い入れもなく愛媛の大学に行っても結局ダメで、今度は夜逃げ同然で東京に出て……。もう逃げの連続でここまで来ているようなもの。逃避行です。お笑いで飯が食えるようになったのは31〜32歳くらいのときなんですけど、それまでは、仕方なくお笑いをやっていたんです。『お笑いを辞めたらいよいよもうやることがない、死ぬくらいしかない』って思いでやっていただけで、『お笑いで天下を取りたい』といったモチベーションでもなかった。だから正直、芸人と学歴の関係を語るこのインタビューのような企画には向いていない芸人なんですよ(笑)」

 中学受験で難関校に合格し、当時の教師をして「君は東大に入れる」と言わしめたという経験が、芸人生活に生かされるということはあるのだろうか?

「単純に、クイズ番組や勉強系の番組で有利になるというのはあると思いますよ。以前、テレビ東京で『ド短期ツメコミ教育 豪腕!コーチング!!』という番組があって(2006〜2007年に放送)、その中で、芸能人が東大を受験するという企画があったんです。で、その出演のために一斉模試みたいなものを受けたんですけど、そのなかで僕、200名中トップの成績でしたからね。結局いろいろあって番組本編には出なかったんですが、そういうふうに、勉強ができる、学歴があるということが芸人の仕事に繋がるという側面は確かにあります。ただ、芸人として学歴を生かせたかどうかと問われると、ちょっと違うのかもしれません。国立とはいえ四国の愛媛大学はそんな有名でもないし、テレビ的には中途半端、そもそも中学受験した学校も退学しているわけですしね……僕の中では実質中卒に近い感覚ですね」

 高学歴芸人も少なくない、現在のお笑い界。今、芸人にとって学歴が高いということはどのような意味を持つのか? そもそも学歴が高い芸人が増えているのはどうしてなのか──。【後編】では、芸人であることと学歴との関係について、山田ルイ53世がより深く分析していく。

(文・構成=相羽 真)

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山田ルイ53世の最新エッセイ『一発屋芸人の不本意な日常』(朝日新聞出版)

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