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木村隆志「現代放送のミカタ」

否定の声が強烈な『偽装不倫』、視聴者を困惑させた杏の番宣・相手役・原作改変

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 近年、高橋一生、田中圭、中村倫也らバイプレーヤーとして実績十分の俳優たちがブレイクしている。また、今年のブレイク俳優である吉沢亮と横浜流星も若手ながらすでに多くの出演作を持ち、見る側も顔を知っている人がそれなりにいた。その点、宮沢を見る視聴者は、過去の出演作ではなく、まだ「宮沢和史の息子」というイメージにとどまっている段階だけに、俳優としての魅力を感じるところまでいかないのではないか。

 ただ、希望を抱かせるのは、正真正銘の不倫妻を演じる仲間由紀恵。“否”の声には、「こっちの不倫のほうが気になる」という声が多かったのだ。キャリアウーマンという表の顔、優しいイケメンのできすぎた夫、浮気相手の若いボクサーなど、仲間のほうが圧倒的に背徳感は濃い。「仲間の不倫で視聴者に色気とドキドキを感じさせながら、徐々に杏と宮沢の恋を盛り上げていく」という形が現実的な落としどころだろう。

“否”の声を変えるのは“杏”の出来次第

 そして、“否”の声で最後に忘れてはいけないのは、原作漫画からの設定変更。

 原作では、伴野丈(宮沢氷魚)の役は韓国人の設定であり、「だから女性に歯の浮くような言葉をかけられるし、婚活疲れのアラサー女性はそれになびいてしまう」という展開に説得力があったからだ。

 同様に、濱鐘子()の旅先も原作のソウルから博多に変更。「出会ったその日に結ばれる」というヒロインの貞操観念がギリギリのところで受け入れられていたのは「異国だから」であり、原作を読んでいない人の「軽い女にしか見えない」という声も目立った。

 よく見ると、“否”と“杏”の文字は驚くほど似ている。“否”の声を変えられるとしたら、“杏”が幸せなイメージを塗り替える突き抜けた演技を見せるしかないだろう。東村アキコの原作漫画は間違いなくおもしろいし、相手役は発展途上の若手だけに、どうしても杏にかかる責任は重くなっていく。

 2話の注目は、やはり杏がどれだけ視聴者を引き込み、共感を集められるか。ドラマ自体の成功も杏にかかっているのは言うまでもない。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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