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JR九州を翻弄、外国人の株式保有率が5割超に…公益性より株主への利益還元求められる

文=編集部
九州新幹線800系(「Wikipedia」より)
九州新幹線800系(「Wikipedia」より)

 建築資材のスパンクリートコーポレーションが6月26日に開いた定時株主総会で、株主が提案した取締役選任案が可決された。提案した株主は創業家出身で、経営方針をめぐって会社側と対立していた。会社提案の取締役選任案も可決されており、全員が取締役に就任するという事態になった。

 スパンクリートは建築用の床や壁に使う特殊コンクリートパネル(穴あきPC板)の製造販売が主力。自社株(自己株口)を除くと三菱商事が15.23%(議決権ベース)で筆頭株主。創業家一族の村山典子氏(8.02%)と村山知子氏(6.07%)、創業家が経営する日本スパンクリート機械(14.03%)と合わせて28.12%の株式を保有している(19年3月末時点、株主総会招集通知に基づく)。

 総会では創業者の娘で元取締役の村山典子氏が、自身を含む3人の取締役を選任する議案を提出。村山氏が50.43%の賛成を得るなど、いずれも過半数をわずかに上回った。個人からの賛成票を集めた。

 会社側は「会社提案の経営体制が最良」と株主提案に反対したが、反対票をまとめきれなかった。浮田聡社長の賛成比率は52.27%。会社提案はいずれも賛成比率50%台前半で再任された。この結果、会社案6人、株主案3人の計9人が取締役に就任するイレギュラーなものになった。

 筆頭株主は三菱商事、主要な仕入先・販売先は三菱商事建材。浮田社長は三菱商事出身で、三菱商事建材取締役常務執行役員を経て2016年6月、スパンクリートの社長に就任した。一方、株主提案の2人の取締役は旭化成建材出身。旭化成建材も仕入先だ。経営権を握る三菱商事建材と創業家を支援する旭化成建材の“代理戦争”と見る向きもある。

 三菱商事は「株主総会で可決された提案内容の是非にはコメントを控える。結果は一株主として尊重する」とコメントした。

JR九州、ファンド提案の自社株買いに34%が賛成

 九州旅客鉄道(JR九州)が6月21日に開いた株主総会では、発行済み株式の6.1%を保有する米投資ファンド、ファーツリー・パートナーズが役員選任案や計720億円を上限とする自社株買い、指名委員会設置会社への移行など6つを提案した。

 すべて否決または不成立だったが、自社株買いの提案に34.10%、指名委員会設置会社への移行に34.36%の賛成があった。ファンドが求めた社外取締役3人の選任については、それぞれ41.69%、40.09%、24.77%の賛成が集まった。賛成率の高さに、JR九州の経営陣は驚きを隠さなかったという。

BusinessJournal編集部

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