NEW
田中圭太郎「現場からの視点」

東京五輪期間、東京メトロ「歩行困難」…パラリンピック期間、障害者の移動が困難かつ危険

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

150%の混雑率で車いすユーザーは乗車できる?

 障害のある人への対応が懸念される理由は、東京2020オリンピック・パラリンピックでは、観客の輸送を主に公共交通機関で行うことになっているからだ。最寄駅からはそれぞれ徒歩などで移動することになる。

 この原則の上で、東京都は大会期間中の交通需要抑制を検討している。交通マネジメントに関する提言は、まず昨年1月に中間まとめが公表された。鉄道に関しては輸送力を確保するとともに、観客には早めの入場を呼びかけ、一般の利用者には分散を呼びかけるとした。

 しかし、その目標は混雑率150%を目指すこと。達成が困難な時間帯や路線は180%を目安に抑制するとある。障害のない人の輸送であれば、この目標でいいのかもしれない。しかし、150%の混雑率の列車に、障害がある人が乗車するのは難しいだろう。

 障害のある人だけではない。海外から訪れ大きなスーツケースを持ったまま移動する人もいるだろうし、高齢者やベビーカーユーザーもいる。こうした人たちがあまりの混雑に躊躇する姿は、普段の通勤ラッシュでもよくみる。

 提言は、5月29日に最終のまとめが公表された。公共交通輸送マネジメントでは、150%以上の混雑が予想される区間を示して、鉄道の増発を行うなどの対策を示した。しかし、この最終まとめでも、障害のある人の輸送についてはほとんど触れられていない。「将来の都市交通に関するレガシー」のひとつとして、「公共交通ネットワークにおけるバリアフリー化、駅改良などの推進」が盛り込まれるにとどまった。

新国立競技場の車いす席は約500〜750席

 東京オリンピック・パラリンピックの開・閉会式、それに陸上競技が行われる新国立競技場は、バリアフリーをはじめ、誰もが快適に利用できるユニバーサルデザインの施設として整備が進められている。

 日本スポーツ振興センターの「新国立競技場整備事業」の資料を確認すると、車いすの席はオリンピックの場合、約6万席のうちの500席。パラリンピックの場合は約5万8000席のうち、747席が計画されている。どれだけの車いすユーザーが東京を訪れるのかはわかっていないが、少なくとも用意された席は満席になる可能性がある。

東京五輪期間、東京メトロ「歩行困難」…パラリンピック期間、障害者の移動が困難かつ危険のページです。ビジネスジャーナルは、連載、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

関連記事

BJ おすすめ記事