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吉本騒動、島田紳助の“参戦”に批判噴出…公取委、ジャニーズに続き吉本を問題視

文=編集部
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記者会見を行う吉本興業の岡本昭彦社長(写真:日刊スポーツ/アフロ)

 極楽とんぼ・加藤浩次が退社する意思を示すなど、事態収拾のメドが一向に立たない、吉本興業をめぐる騒動。かつての所属芸人である島田紳助さんも一連の騒動に言及し、大きな注目を集めている。

 7月22日放送の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で加藤は、吉本興業の大崎洋会長と岡本昭彦社長が退陣しなければ「吉本を辞める」と宣言。23日に大崎会長と面談を行ったものの、話し合いは「平行線のまま」「合致点がなかなか見つからない」と24日の同番組で明かしており、退社については“保留”となった。

 混乱が続くなか、暴力団との交際が明らかになったことで2011年に芸能界を引退した紳助さんが「週刊文春デジタル」の取材に応じている。紳助さんは騒動拡大の要因となった雨上がり決死隊・宮迫博之について「辞めたらあかんし、まだまだ引退したらあかん」とコメント。続けて「元々はお前が悪いと。腹立つこともいっぱいあると、だからもっと偉なってから言えと。偉くなってもういっぺん喧嘩せい」と語っている。

 また、紳助さんはダウンタウン・松本人志の「大崎さんがいなかったら僕も辞める」という発言についても言及。「松本の話と、このままでは他の奴が辞めるっていうのとはまた全然別問題」と指摘した上で、「大崎クビにしたら会社潰れんで。ほんまに」と断言。大崎会長のカリスマ性やクリエイティブな能力を評価し、「大崎辞めたら吉本も潰れるから辞めんでもなくなるで。真面目な話、大崎が辞めたらみんな辞めますわ」と語っている。

 紳助さんの発言について、ネット上では「紳助さんの指摘は的を射ていると思う。もともとは嘘をついた宮迫が悪いわけだし」「宮迫へのエールは紳助なりの優しさなんだろうね。大先輩の言葉を正面から受け止めるべき」といった声が続出。一方で、「“大崎クビなら会社潰れる”って、それは組織論だから今回の問題の本質ではない」「腐った会社は一度潰れたほうがいいのでは?」「潰れる潰れないの前に契約書ない問題や安すぎるギャラをなんとかしないと」といった声も。

 加藤や松本といった大物芸人に加え、引退した紳助さんまで声を上げたことで、騒動の広がりばかりに目が向けられがちだが、「本来の問題である反社会的勢力とのかかわりや闇営業せざるを得ない待遇の部分がうやむやになっているのでは」「吉本vs.芸人という構図は場外乱闘でしかない」「論点がズレてきている。吉本の内部事情を追及するのは問題のすり替え」という指摘も見られる。

 23日の『スッキリ』では、フリーアナウンサーの高橋真麻が「(最初は)すごく世の中が宮迫さんを叩いていた。ところが宮迫さんと亮さんの会見が行われた瞬間に、世論が真逆にひっくり返ったっていうのが不思議だなって」「本質は芸人さんvs.吉本じゃなくて、『反社会勢力からお金をもらった』ってところ」と疑問を投げかけている。

 また、同番組で幻冬舎の箕輪厚介氏も「(宮迫のギャラ飲み報道の)事実がどうなのかっていうのをやらないといけないけど」「そこがこんなにも早くうやむやになって、吉本の問題に行っちゃったんだな」と、2つが別の問題であることを指摘している。

BusinessJournal編集部

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