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三浦春馬の逃亡劇『TWO WEEKS』苦戦の原因はベタベタな展開?

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TWO WEEKS | 関西テレビ放送 カンテレ」より

 7月23日に放送された第2話が視聴率5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に沈んだ『TWO WEEKS』(関西テレビ、フジテレビ系)。視聴率はひとつの指標にすぎないが、主要ドラマの中でもっとも低く、ネット上でもほとんど話題になっていないなど、救いになる要素が見当たらない厳しいスタートとなってしまった。

『TWO WEEKS』は、殺人容疑で逮捕された結城大地(三浦春馬)が、白血病を患う娘・はな(稲垣来泉)の骨髄移植手術が行われるまでの2週間に及ぶ逃亡劇を描いた作品。

 制作の関西テレビとしては、2015年の『銭の戦争』、2018年の『シグナル 長期未解決事件捜査班』に続く韓国ドラマのリメイクであり、大きな期待がかかっていた。

 放送前の予想をはるかに超える苦戦の原因はなんなのだろうか。

“逃亡劇のお約束”が次々に訪れる

“逃亡劇”というドラマジャンルの醍醐味は、主人公が追い詰められるハラハラドキドキ。主人公が「見つかってしまいそう」「捕まってしまいそう」なシーンが連続して訪れるサスペンスを楽しむものであり、『TWO WEEKS』も「必死に逃げる」結城と、「威信を賭けて追いかける」警察の攻防が描かれている。

 2話でも結城が多くの刑事たちから逃げるシーンが何度もあったが、気になるのは、そのすべてがベタベタだったこと。一連の流れを挙げてみよう。

 護送車が事故に遭い、そのスキに逃げる。バイクを拾って、ある程度の距離まで逃げる。トラックの荷台にこっそり乗って逃げる。追いかけられてビルの屋上に逃げる。追い詰められて隣のビルに飛び移って逃げる。

 結城は結局ビルから落ちてしまったが、ネットと段ボールがクッションになって命拾いした。どこかで見たことのあるシーンのオンパレードであり、「逃亡劇の“お約束”を楽しむ作品」であることが確定的となった。

 ただ、視聴者が首をひねったのは、結城のキャラクターがブレていること。「監視カメラの存在に気付いて、隣のトラックに乗り換える」というクレバーさを見せた直後に、なぜか「逃げ場のないビルの屋上に自ら逃げ込む」というおバカぶりを見せるなど、頭の良し悪しすらつかめないのだ。

 また、ビルから転落したが、ネットと段ボールに救われて助かったとき、「映画かよ……」とつぶやいたセリフに、思わず吹いてしまった人も少なくないだろう。それを見た刑事の「まさか飛び降りるなんて……あいつ何者だ?」というセリフも含め、「シリアスなムードの作品ですが、ツッコミを入れながら気楽に見てください」という制作サイドの思いがにじむ。

『逃走中』より簡単に逃げ切れる展開

 何度も追い詰められながら、結局逃げ切る結城を見た視聴者が、「捕まらなくてよかった」と思えればいいのだが、「何度もあれほど近づいて捕まえられない警察って……」と感じる人もいるだろう。基本的に逃亡劇は、刑事たちが無能でなければ成立しない作品でもあるのだ。

 たとえば、鬼ごっこバラエティ『逃走中』(フジテレビ系)のハンターと比べたら、いかに当作の刑事たちが無能であり、だからハラハラドキドキが少ないともいえる。頭のいい逃亡犯と優秀な刑事のハイレベルな攻防戦になればサスペンス感は高まるのだが、両者ともにそうではないため、「『逃走中』のほうがハラハラドキドキする」というレベルにとどまっている。

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