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世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」10年史【後編】

乃木坂46選抜メンバー出演ほどの感動はない…TIFが我々に提示してきた物語とは

文=ガリバー
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TIF
記念すべき第10回目の開催を迎えた「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」(撮影は編集部)

地方勢にとってますます高くなる壁、今後のTIFの行方

 ただし、前述の通り一方で、2019年のNegicco不参加にも象徴されるように、地方のグループがTIF出演を果たすことは、企画レースがなかった時代に比べて、非常にハードルが高くなっていることもまた事実だ。

 振り返れば、アイドリング!!!がホスト役として存在感を発揮していた2015年頃までは、中堅どころの中心に位置する絶妙な“バランサー”としてアイドリング!!!が機能していたように思われる。アイドリング!!!が軸となることで、メジャーアイドル以外の地方アイドルやライブアイドルも、結果としてフラットに扱われていたのだ。一方の観客の側も、新たな発見を求めて、まだ見ぬアイドルに出会うためにこそTIFに参戦していた。その象徴が、“TIFで見つかった”あの2011年のドロシーなのだ。

 しかし、TIFの中心からアイドリング!!!が失われ、一方で動員規模が一層拡大し大手芸能プロの参画が増えてくるに従い、TIFの注目ポイントはおのずと、メジャー組に移っていった。しかし、メジャーアイドルグループから地方アイドル、ライブアイドルという多様性を観客に提示してみせることこそ、TIF本来のコア理念であったはずだ。であれば“アイドルの見本市”としてのTIFには、その理念を伝えるための物語を、今こそ、より丁寧につむいでいってほしいと思う。

 果たして、そうした物語を、2019年のTIFはつむぎ出せるのか。世界最大のアイドルフェスに成長したTIFが、どのような姿を見せてくれるのか。そうしたことを楽しみにしつつ、10年目のTIFを存分に楽しんでみたい。

(文=ガリバー)

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ガリバー
アイドルのライブに通い始めて14年目。メジャーアイドルからインディーズ、地方アイドルのライブや握手会まで、年間約300回ほど足を運んでいます。大阪の地を拠点に、北は北海道から南は沖縄まで全国を回りますが、最近の遠征先は東京が多め。現在もっともハマっている「推し」は、乃木坂46の齋藤飛鳥さんと岩本蓮加さん、ラストアイドル・Love Cocchiの西村歩乃果さんです。<Twitter:@gulliverdj>

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