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夏の甲子園、注目の5校!ダークホースの公立校、高校野球の“二極化”進み初出場が激減

文=小川隆行/フリーライター
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 そんななか、今年、田澤氏が注目していた悲願校は埼玉県の浦和実業学園と宮崎県の都城東。浦和実は長く埼玉の中堅校として健闘し、都城東も00年代以降は県での上位進出が目立っていた。

「ともに投手陣が良かったので期待していましたが、浦和実は浦和学院に勝利したものの5回戦で敗退。都城東も準決勝で敗退してしまいました。ただ、前評判はそれほどでもなかった広島の尾道が決勝進出。結果的には準優勝でしたが、悲願達成なるかと期待させてくれました。ちなみに、現在の個人的悲願校ベスト3は、3回の決勝進出のすべてでサヨナラ負けを喫し、地域の悲願も背負う北北海道の稚内大谷、野球どころの大阪で長く有力校に位置し続けている大商大堺、全国で唯一、私学の甲子園出場がない徳島で初の快挙を狙う生光学園。これからも注目していきたいですね」(同)

今夏の優勝候補5校とは

 最後に、101回大会の注目校について聞いてみた。

「初出場でいえば、長野の飯山ですね。伊那弥生ヶ丘との決勝はダークホースの公立校同士で、予想はできませんでした。飯山の吉池拓弥監督は丸子修学館で甲子園の土を踏んでおり、県では上位進出歴もありましたが、一気に甲子園出場を決めたのは驚きです」(同)

 また、同じく初出場の愛知の誉は大会初日に八戸学院光星に破れたが、田澤氏は「今大会はノーシードでしたが、昨年の春季県大会では優勝しているなど、近年の愛知県では有力校と認知されていました。一定の実力を秘めていると思います」と評価していた。ちなみに、誉はセンバツ優勝地区の代表校でもあったわけだが、これまでセンバツ優勝地区の別の高校が同じ年の夏を制した例はなく、誉もそのジンクスを破ることはできなかった(決勝進出も皆無)。

 では、優勝候補の本命となる高校はどこだろうか。

「外せないのは、星稜(石川)でしょう。エースの奥川恭伸が注目されていますが、控え投手陣も能力は高い。野手にも好選手がいますし、戦力だけ見れば、やはり優勝候補。期待したいのは、近江(滋賀)でしょうか。主将の有馬諒は高校トップクラスの捕手。昨夏大会の経験者も多く、センターラインがしっかりしており、投打に力強い。玄人筋の評価が高い印象ですね。そのほか、勝負強さが光る3季連続出場の明石商(兵庫)、打線が強力な東海大相模(神奈川)、センバツでは初戦完封負けでしたが、その相手が星稜の奥川だった履正社(大阪)も、今夏は力を発揮できるか楽しみ。この5校に注目したいです」(同)

 名前で威圧する実績校と悲願成就の初出場校が激突する甲子園。今年も、熱い戦いが始まった。

(文=小川隆行/フリーライター)

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