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年間35兆円?無駄な保険に入り過ぎる日本人…営業マンの“商品乗り換えさせ”商法

文=横山渉/ジャーナリスト
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「たとえば、肥満でたばこを吸うけど何かやらなきゃとモヤモヤしているような人には、背中を押してくれる商品になるかもしれません。ただ、保険販売の現場を見ていると、健康増進型を求めて相談に来る人はいない。また、保険会社にとっては、日常的に健康維持努力している人のほうが保険金支払いリスクは低い。死亡リスクが低ければ、それだけ長く保険金を払い続けてもらえる」

 健康維持に積極的な人は優良顧客であり、そういう人たちを囲い込みたいという保険会社の思惑も透けて見えてくる。しかし、気力も体力も充実している若い頃は得てして健康に無関心なもので、アルコールを減らすなど自分の体を気遣うようになるのは40代からという人は多い。その世代から新規で保険に入ろうとすると、大手の保険料はかなり高いものになる。

 健康増進型を検討する場合、将来的に健康維持のモチベーションが続くのかどうか、自分に問いかけてみる必要がある。ジム通いでも散歩でも、ある程度時間に余裕がないと難しい。藤井氏はこう話す。

「公的保険制度が充実しているにもかかわらず、日本人は余計な保険に入りすぎ。年間35兆円も払っている。大手生保の社員らは自分たちが販売しているものに入らず、格安でお得なものに入っている。高齢者は保険を見直して整理する年代であり、健康増進型に限らず、新たに考える必要はない」

 現在、かんぽ生命の不適切営業が大きな問題となっているが、軽々しく新しい保険商品に飛びつくようなことだけはしないように。

(文=横山渉/ジャーナリスト)

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