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深野康彦「あなたと家族と日本のための、お金の話」

投資信託、ブームだった「毎月分配型」から資金流出で純資産半減…分配金ゼロも蔓延

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 半面、毎月決算型という名称ながらも、基準価額が1万円を下回っていると分配金が支払われないこともあるのです(投資家が毎月支払われると誤解していた面もある)。事実、1例をあげたアライアンスの投資信託、2016年は1年間まったく分配金は支払われなかったのです(為替ヘッジなしタイプ)。

目標額払い出し型

   一方、目標額払い出し型は、年率3%や5%などの定率、あるいは月額50円などの定額というように、あらかじめ分配目標が決まっていて、その決められた目標通りに分配金が支払われるタイプです。基本的に組入資産からのインカムゲイン、キャピタルゲインから分配は行われますが、運用状況によっては基準価額からの払い出し、いわゆる「タコ足」でも分配するところが、目標分配金提示型とは異なる点です。

 ただ、分配金の目標水準が小さいことから、分配金により基準価額がドンドン下がっていくリスクは低いといわれています。たとえば、アセットマネジメントOneが運用する「世界高配当株セレクト(目標払い出し型)毎月決算・為替ヘッジなしコース、為替ヘッジありコース」などが代表的な投資信託です。

 同投信では、原則として1年ごとに到来する特定日(分配金更新基準日)の純資産価格に所定の分配率(年当たり17.4%)を乗じて得た額として、その1口当たりの分配金が決定され、それを12カ月で割った金額が毎月支払われることになります。このファンドは分配率が高めであることから、タコ足分配が続くと基準価額は大きく下がる傾向にあります。

 目標払い出し型は、全体的にバランス型ファンドが多く、また分配金を支払う頻度もファンドによってまちまちとなっています。メリットは、「収益の分配金」ではなく「払い出しによる分配金」と謳われていることから、投資家が分配金は利益から支払われているという誤解をしにくい点だといわれています。誤解は生じにくいものの、目標払い出し型の商品性は、これまでの毎月分配型投資信託と何が違うのか? という点が曖昧である気がします。

(文=深野康彦/ファイナンシャルリサーチ代表、ファイナンシャルプランナー)

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