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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

医師が教える、猛暑でもバテない&体が自然と冷える方法リスト…熱中症も防げる!

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士
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積極的に汗をかく

 しかし、根本の熱中症対策は「日頃、汗をかく生活をする」ことである。今から50~60年前の我々の幼少時から少年~青年時代にはエアコンなど存在せず、扇風機のある家は裕福な家庭で、ほとんどの人が「うちわ」で涼をとっていた。夏は室内、室外を問わず30~35℃になるのは日常茶飯事で、湿度は今となんら変わりはしない60~100%であった。

 しかし、炎天下で労働や運動をして起こる「日射病」はあっても、室内で発症する「熱中症」などというのは聞いたこともなかったし、目の当たりにしたこともなかった。その頃の日本人は皆、「暑さには強かった」のだ。

 なぜか。暑いときは毎日だらだらと汗を流していたから。汗をかくとそれが蒸発するときに気化熱が必要で、体表から熱を奪って、汗という水分が気化していく。つまり体が冷える。この発汗で体温調整をして暑さをしのいでいたわけだ。今や家やオフィスの中、車や電車の中、ありとあらゆる場所でクーラーが効いており、快適である半面、汗をかく機会がはなはだしく減っている現代日本人。それは暑いときに体温を下げる機能が低下しているということでもある。よって「気温28℃」「湿度62%」でも熱中症を起こす脆弱な体に成り下がったのである。

 本当の熱中症対策は、最低1日1、2回は汗をかく時間をつくることだ。

(1)シャワーだけではなく、湯船にゆっくり入る。

(2)特に全身浴後、湯船に小さい桶か、逆さまにした洗面器をおいて腰かけて10~20分過ごすという「半身浴」をやる。汗が噴き出してくる。

(3)インド人が暑いゆえに食習慣の中に取り入れている、食べる端から汗が出てくる「カレー」を積極的に食べる。うなぎに山椒を存分にかけるなど、発汗作用の強力な「香辛料」を多用する

などを試みられるとよい。

(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

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