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有馬賢治「今さら聞けないマーケティング 基礎の基礎講座」

AKBグループは人気が失速し、SMAPが人気を成長し続けられた理由

解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季

――歌って踊っているだけでは飽きられてしまうと。

有馬 かつてのSMAPはコントやドラマ、スポーツの公式サポーターなどに挑戦して、いい意味で期待を裏切りながら人気を成長させていきました。アイドルという消費されやすいサービス財は、これくらい大胆な新境地を見いださないと、なかなかお茶の間に定着するのは難しいですよね。

――“人気の消費”というと、お笑い芸人によくある「一発屋」も当てはまりそうです。

有馬 お笑い芸人があるひとつのネタでブレイクすると、番組制作側からはそればかりを要求されるようになります。『エンタの神様』(日本テレビ系)が“芸人殺しの番組”と呼ばれていたのは、同じパターンの短い芸を繰り返しやらせるという番組のフォーマットを芸人に強要し、ネタを短期間で消費させたことにもあるように思います。

――制作側はそちらのほうが楽ですからね。

有馬 そういう意味では、変化を加えなければマンネリ化してしまうのは、アイドルやタレントばかりではなく、すべてのコンテンツや一般のサラリーマンにも言えることだと思います。

――日々の業務をせわしくこなしながら、新しい企画を会社に提案できるサラリーマンはひと握りです。

有馬 でも、それができるから他の人との差をつけられるのです。どの分野でも新鮮さを常に模索する人材は企業や社会から重宝されるということです。

――ありがとうございました。

(解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季)

 

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