こうしたマニア向けの高級品がある一方で、一般向けのメーカーはリーズナブルな価格に寄せる動きが避けられないという。

「日本の音響メーカーはいまだに『高音質=高付加価値=利益アップ』と考えているようで、このままではさらに衰退の一途をたどるでしょう。ただ、新興ブランドAVIOTのように、トレンドの完全ワイヤレスイヤホンに注目し、デザインや音質傾向を日本人好みに仕上げ、価格も手頃にするなど、うまく立ち回っているところもあります。これからはトレンドをしっかりと把握し、リーズナブルな価格で魅力的な製品を提供する、たゆまぬ努力が必要不可欠。ブランドに頼る時代は終わったということです」(同)

 伝統や既存の価値観を見直すことが、日本メーカーには求められている。そうすれば、「夢よ、もう一度」とまではいかないが、現状打破の道は開かれるのではないだろうか。

(文=沼澤典史/清談社)

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