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工藤貴宏「幸せになるためのクルマ選び」

子育て中ファミリーが「スライドドア」式のクルマを選ぶべき5つの理由…劇的に“ラク”に

文=工藤貴宏/モータージャーナリスト
子育て中ファミリーが「スライドドア」式のクルマを選ぶべき5つの理由…劇的にラクにの画像1
【公式】タント トップページ|ダイハツ」より

 乗用車の後席ドアには2通りのタイプがある。「ヒンジドア」(「スイングドア」と表することもあるが、ここではヒンジドアと表現する)と呼ばれるタイプと、「スライドドア」と呼ばれるタイプだ。

 ヒンジドアは、玄関扉でいうと「引き戸」に相当。ヒンジ、すなわち日本語でいうところの「蝶番(ちょうつがい)」を軸に回転させて開閉する仕掛けとした、クルマにとって一般的なタイプのドアである。

 一方で、スライドドアは玄関扉にたとえれば「開き戸」。レールに沿って横へスライドさせることで開口部が開く。セダンやSUVなどには採用されず、ミニバンや背の高いコンパクトカー&軽自動車などに使われている。実は、そんなスライドドアが子育て中のファミリーにとって相性がいいことをご存じだろうか?

 ひとつ目の理由は、ドア開口部が広いことである。厳密にいえば、広いドア開口部を生み出す十分な天地高を確保するには背の高い車体との組み合わせが必須となるのだが、スライドドアを採用するクルマはダイハツ工業「ムーヴキャンバス」などごく一部の例外を除いて天井が高くつくられているので、ほぼ気にしなくていいだろう。

 天井が高く広い開口部は乗降姿勢を楽にするだけでなく、子どもを抱いたまま乗り降りするシーンとも相性がいい。また、スライドドアはヒンジドアと違って開けたドアが乗り降りの邪魔をしないのも好都合だ。

 2つ目は、狭い場所でもドアを全開にできること。ヒンジドアの場合、開くとドアが外側へ大きく張り出すので車体脇に広い空間がないとドアを広く開けることができない。しかし、スライドドアはどんなに開けても大きく張り出すことがないので、車体の脇に十数センチの隙間さえあればドアを全開にできるのだ。駐車場や車庫が狭い日本において、これも大きなメリットである。

 さらに、開いたドアが大きく張り出さないということは、隣のクルマなどにドアを接触させてしまうリスクが激減するのもメリット。小さな子どもなどは自分でドアの開閉をしたがる上に、注意を払わず勢いよくドアを開けてしまいがちだが、そんな状況でもリスクが軽減できるのだ。

 乗用車のスライドドアは多くが電動化されているが、その電動スライドドアならではの長所もある。非接触式キーと組み合わせれば、ボタンをタッチするだけでドアを動かせることだ。それによって、小さな子どもを抱いたままドアを開閉するのも容易になる。

 さらには、5つ目のメリットとして、チャイルドドアロック(子どもがいたずらでドアを開けないように室内側からはドアを開かないようにする仕掛けで、すべてのクルマに備わる)と併用すれば、ドアの開閉を親が完全にコントロール可能。目的地に到着してドアを開ける際、親は運転席のスイッチでドアを開閉できるので、子どもがまわりを確認せず勝手にドアを開けてしまう状況を防げることは、安全上とても好ましい。

工藤貴宏/モータージャーナリスト

工藤貴宏/モータージャーナリスト

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆中。心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。
執筆媒体はモーターファン別冊新車速報シリーズ(使い勝手チェック及びバイヤーズガイド担当)、ガルヴィ(新車紹介記事担当)、カーグッズマガジン、RESPONSE、&GP、goo-net.com、gazoo.com、くるまのニュース、clicccarなど。国産車を中心に新車から中古車まで幅広く原稿を手掛ける。
本当はスポーツカーが好きだけど、ミニバンや軽自動車も得意。
現在の愛車は10年乗ったポルシェ・ボクスターSから乗り換えたルノー・ルーテシアR.S.とマツダ・プレマシー。

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