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石徹白未亜「ネット依存社会の実態」【アプリ四季報 2019年4~6月】

「アーチャー伝説」が密かなブーム…ゲームアプリ、シンプルなハイパーカジュアルがトレンド

文・構成=石徹白未亜/ライター

ハイパーカジュアルの原点回帰的魅力

 スマホのゲームアプリをいくつか使ったことがあるが、途中で挫折したものも多い。挫折の要因は、少なくない日本のゲームアプリが入れている「日課的要素」だ。ストーリーを展開したりキャラクターを育成したりするために、毎日同じ作業をしなくてはいけない単調なゲームは多い。スマホの画面を適当に押していてもまったく問題のないような作業で、それが退屈で続かなかった。

 しかし、こういったゲームが多いということは、「このつまらなさや退屈さを許容している人が多いため、ビジネスとして成り立っている」ことの表れだろう。魅力的な「萌え」なキャラクターをつくり、そのキャラのファンになることで単調な作業も我慢する、もしくは気にならないという人が一定数いれば、何も手間暇をかけておもしろいゲームにしなくてもいい、というのはひとつの割り切り方ともいえる。

 一方、ハイパーカジュアルのゲームはシンプルだが、退屈さとは無縁の「そういえばゲームってこうだった」と気づかされる原点回帰的なおもしろさがある。「日課的要素」のある種の退屈を備えたゲームがハイパーカジュアルのシンプルなおもしろさを兼ね備えれば、日本のゲームが得意とするキャラ萌えとゲーム性を併せ持った強いゲームになるのではないだろうか。

(文・構成=石徹白未亜/ライター)

石徹白未亜/ライター

石徹白未亜/ライター

ライター。得意分野はネット依存・同人文化(二次創作)・ファッション。ネット依存では自身の体験をもとに書籍『節ネット、はじめました』(CCCメディアハウス)を執筆、NHK『ハートネットTV』、フジテレビ『バイキング』、朝日新聞、週刊文春等メディア出演多数。個人に向けたスタイリストとしても活動しており、著書に男性スーツ本『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。』(CCCメディアハウス)。ユニ・チャーム株式会社でのスーツ着こなしセミナーなど、ファッション研修も多くの実績あり。おうち大好きインドア派。同人誌と串揚げとしめさばとビールで生きてます。
●「主なプロデュース作品
『何になりたいかわからないけど就活を始めるあなたへ まず自己分析をやめるとうまくいく』辻井啓作(高陵社書店)
『自分のイヤなところは直る! 』牧野秀美(東邦出版)
『英語がサクッと口から出る 英語の「筋トレ」4センテンス繰り返しCDドリル 初級編 』渡部泰子(主婦の友社)

Twitter:@zPvDKtu9XhnyIvl

『節ネット、はじめました。 「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻す』 時間がない! お金がない! 余裕もない!――すべての元凶はネットかもしれません。 amazon_associate_logo.jpg
『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。 会話術を磨く前に知っておきたい、ビジネスマンのスーツ術』 「使えそうにないな」という烙印をおされるのも、「なんだかできそうな奴だ」と好印象を与えられるのも、すべてはスーツ次第! amazon_associate_logo.jpg

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