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山田修「間違いだらけのビジネス戦略」

ある日「民事訴訟の最終通告書」が我が家に…特殊詐欺寸前で被害を回避できた顛末

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 私の外出中に届いた一通のハガキに騙されて、家族がそこに電話してしまった。「弁護士を紹介する」などともっともらしい弄言を繰り出す詐欺師は、「とりあえず着手金が10万円で済む」などと家人を誘導しようとした。携帯電話で報告・相談を受けた私は緊急帰宅し、110番した。今回はその顛末と、跋扈している特殊詐欺の現状とそれへの対処を記したい。

「どうしよう、帰ってきてちょうだい」

『残念な経営者 誇れる経営者』(山田修/ぱる出版)

 近隣でのんびり用を済ませていた私の携帯電話が鳴った。妻からだった。混乱して、焦燥していて、気の毒に取り乱している。「私がどこからか訴訟を起こされていて、それを止めるにはすぐに手続きしなければならないって通知が来たの」「どうすればいいか、すぐ帰ってきて」と続いた。

「何が来たの? 電話口内容証明みたいなもの?」

「ハガキで、民事訴訟の最終通告書って書いてある」

 拙宅の住所、妻の個人名が明記されて配達されてきたものだという。私も一瞬考えたが、妻が訴訟を起こされるような状況は一切思い当たらない。

「それは怪しいよ」

「でも『訴訟通知センター』からきているし、訴訟を取り下げられるのは●月●日までって……」

 その日付は翌々日のことだった。「わかった、わかった、すぐ帰るよ」と私は言い、不安がる妻なので、そうすることにした。

 帰宅して、迎えに飛び出してきた妻に言った。

「そのハガキはどうせ嘘だから、無視して何もしなければいいんだ」

 すると妻は、

「そんなことはないわ、電話したらちゃんと出たし、弁護士さんも紹介してくれたわ」

「えっ、電話したの?」

「これがハガキよ」

 見せられたハガキの文面は、本文冒頭の「これが詐欺のハガキです!」の写真とほとんど同じものだった。文面だけでなく、レイアウトも同じだった。

「これは、テレビなんかでときどきやっている詐欺ハガキだよ」と私が諭すと、妻は「でも電話したらちゃんと出たわ」と繰り返す。「ええ、さっきした電話のメモがこれよ」とメモを見せられた。妻が電話したら、担当者と称する男から

「あなたが消費した金額について未納・滞納の民事裁判が起こされています。その内容についての情報開示と取り下げについては、弁護士を通してもらわなければなりません」

との説明があったという。知り合いの弁護士がいないというと、「それでは国選弁護士を紹介します。無料相談できます」として、S先生なる実名をあげられ、その先生の電話番号(東京都内の固定電話番号)を知らされたという。

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