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トイアンナ「私は言いたい」

SNSで有名人に当然のように返事を求めて、勝手に怒る人々…広がるソーシャルデトックス

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「gettyimages」より

 参院選や京都アニメーション放火事件、吉本興業の闇営業問題など、今年の夏はビッグニュースが続いた。いずれのニュースも1カ月近くテレビなどで扱われ、たて続けに出てくる新情報に筆者もめまいがする思いだった。普段から過激な論争が起こりがちなYahoo!ニュースのコメント欄はもとより、TwitterやFacebook上にもさまざまな声が相次ぎ、インターネット上の一部は殺伐とした様相を呈した。

「半年ROMってろ」がないインターネットは疲弊する

 かつて、ネット掲示板の2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)には「半年ROMってろ」という言葉があった。ROMとはパソコンの部品で、読み取りだけを行うパーツのこと。つまり「半年は掲示板へ書き込むのをやめて、見るだけにしておけ」というアドバイスの意味だ。

 従来のメディアと違い、ネットは自分が受信も発信もできる。だからこそネット上でのコミュニケーションに熱くなり、我を忘れる人も出た。そういった相手へ「一度落ち着け」と諭す言葉が「半年ROMってろ」だったのだ。

 しかし、ネットが当たり前になり、SNSで常時自分の気持ちを他人とやりとりできるようになった今、その言葉は古めかしくなった。私たちは吉本興業のスキャンダルに関して、ダウンタウンの松本人志さんへSNSで直接話しかけることもできれば、リアルタイムで返事が来る可能性すらあるのだ。有名人へファンレターをいそいそと書くだけで満足していた10年前とは違う。

 誰もが怒りや不満を相手へ直接ぶつけられ、対等な返事を期待できる。相手の芸能人がこちらの期待した動きをしないことに怒る人もいる。友達のように呼びかければ著名人や企業が変わるだろうと願っては叶わず、失望するのだ。「そんな奴だとは思わなかった、見損なった」「しょせん体制側の人間だ」などと、勝手にヒーローに仕立て上げたり、貶めたりする人々の投稿で、SNSの画面が埋まる。それだけなら他山の石だが、自分の意見も同様に攻撃される危険を負う。

レぺゼン地球の炎上事件

 最近の例を見てみよう。YouTubeを中心にファンが多い「レぺゼン地球」という音楽グループがいる。10代から圧倒的な人気を誇り、2019年7月に配信されたシングル曲『レペゼン』は累計1,400万回再生を突破した。グループはもともと放送ギリギリの過激な行動で知られていたが、あるときプロモーションの一環として「女性から自分へ向けて偽のセクハラ告発をさせ、売名行為をする」という手に出た。

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