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柔道、日本で初の「男女混合団体戦」は無理があった?男女平等で人数偶数の難点

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団体戦決勝で濱田がフランス選手に勝ち日本が優勝

 9年ぶりに日本(日本武道館)で開かれた柔道の世界選手権は最終日の9月1日、小学生大会を別にすれば「日本では初」という男女混合の団体戦が行われた。各国6人の代表が国別対抗のトーナメントを争い、決勝戦は日本vs.フランスとなった。

 まず、男子90キロ超級の景浦心が見事な出足払いで先制、だが女子57キロ以下級の芳田司が大外刈りに不覚をとった。男子73キロ以下級では個人戦で優勝したリオ五輪金の大野将平が圧勝。女子70キロ以下級の新井千鶴は個人戦優勝のガイーに巻き込まれて肩から落ちたがビデオ判定で「ポイントなし」と救われ、寝技で激戦を制した。世界選手権3連覇を目指した新井は今大会、まさかの3回戦敗退で敗退し号泣したが、やっと笑顔を見せた。

 だが、続く男子90キロ以下級では若手の期待、村尾三四郎が仏選手の足を使った強力な締め技に屈し、3-2に迫られる。最高殊勲は女子70キロ超級の濱田尚里だった。本来は78キロ以下級だ。個人戦で女子最重量の78キロ超級で優勝した素根輝と3位だった朝比奈沙羅が疲労を理由に団体出場を辞退したためピンチヒッターとなった。寝業師の濱田は個人戦決勝では大外返しで敗れたマロンガを延長の熱戦の末、縦四方固めで仕留めた。その瞬間、武道館は大歓声に包まれた。柔道ファンにも見慣れない男女混合の団体戦は、安倍晋三首相までが観戦に来て盛り上げていた。

 さて、4-2で日本が勝った今回はよかったが、実は3-3になるとややこしい。混合団体戦は世界選手権ではこれが3回目。来年の東京五輪で初めて採用されるが、紆余曲折があった。以前は3-3になったときに、「一本」「技あり」から「指導」までの内容差で国の勝敗を決めていたが、アジア大会での日本vs.韓国戦で、敗れた韓国選手団がよく理解していなかったのか猛抗議したこともあり、今の形になっている。山下泰裕全日本柔道連盟会長は「日本に金メダルを与えるためなんて言われましたが、東京五輪は今回の形で実施されます」と話す。

 だが、この団体戦、やや無理がある気もする。第一にチームの人数が偶数であることだ。国際柔道連盟(IJF)の男女平等の理念の元、男3人女2人などにするわけにもいかない。各個人の対戦は引き分けがなく延長戦で決する。畢竟、6試合を終えても3-3になり決着がつかない可能性が高くなる。

 日本で行われている団体戦は、基本的に小学生大会を別にすれば男女は別、奇数で無差別だ。さらに勝った選手はそのまま残り、次の相手と当たる勝ち抜き戦の形式と、ポイント制がある。高校の大会の金鷲旗大会では勝ち抜き。インターハイ(高校総体)はポイント制だ。

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