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アサヒビール、新宿・思い出横丁で行った焼酎の新商品発表に脱帽…高いPR効果を実現

文=高井 尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント
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発表会を会議室ではなく「居酒屋」で実施した理由

アサヒビール、新宿・思い出横丁で行った焼酎の新商品発表に脱帽…高いPR効果を実現の画像2
8月20日の説明資料と試飲の様子

 今回、アサヒビールが発表会の場所に選んだのは、新宿西口思い出横丁(以下、思い出横丁)にある居酒屋「安兵衛」だ。「会社の会議室で説明するのではなく、実際の飲用シーンのイメージを高めていただきたいと、飲食店にご協力をお願いした」(同社)という。このあたりは、日ごろから飲食店と付き合いのある酒類メーカーならではの選択だろう。

 こうしたPR手法は費用がかさむが、参加したメディア関係者のなかで商品イメージが高まり記憶に残りやすい。かつて会議室以外で行う「オフサイトミーティング」が流行した時期があったが、これはその発表会版といえ、販促関連に携わる人には参考になるかもしれない。

 冒頭で紹介した「かのか散歩」とは、「安兵衛」を含む思い出横丁の9店舗と連携して、「かのか」を使ったロックや水割り、お湯割りと一緒に料理を楽しむというもの。現在は一般客向けに実施中で、発売日の9月3日から約1カ月間は楽しめるそうだ。

 発表会当日は、「安兵衛」での説明会が終わると、参加者それぞれが提携9店を回った。我々もそのうちの3店を回遊して飲食を楽しんだ。

消費者に「料理との相性」を知ってほしい

 提携する9店は「おすすめ料理」(つまみ1品)が異なる(各店が1~3品を用意)。たとえば、玉子焼き、肉豆腐、お通し&若鶏唐揚げ、お通し(つぶ貝)&刺し身盛り、おでん盛り合せなどがあり、これらの料理は「芋かのか すっきり」との相性が良いという。

 一方、コロッケ・メンチセット、餃子、しゃもじつくね、うなぎ蒲焼串焼き、もつ煮込みなどを用意した店もあり、こちらは「芋かのか まろやか」との相性が良いそうだ。

 8月20日は、「かのかのワンドリンク+つまみ1品」(3店分を無償提供)以外は自腹だったが、筆者も酒豪の20代編集者も追加注文をして、ハシゴ酒を楽しんだ。各店では偶然隣り合わせた40代や50代の男性会社員、別の店では20代前半の女性美容師たちとも談笑。手狭な場所ゆえ、客同士の距離が近い「思い出横丁らしさ」も味わった。

 今回の催しは、「家庭向け商品が中心の『かのか』と、消費者の出合いを広げるのが目的で、業務用市場の拡大を意図したものではない。日常的にご家庭で食べているおかずとの相性の良さを体験していただこうと企画しました」と担当者は話す。

「この料理と芋焼酎は合うな」と実感できるので、面白い訴求だと感じた。

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