
9月13日の閣議で内閣府政務官に起用された、自由民主党の今井絵理子参議院議員。1期目かつ“不倫”の余波が収まらないなかでの起用に、早くも批判の声が巻き起こっている。
今井議員の不倫が発覚したのは2017年のこと。「週刊新潮」(新潮社)が『元SPEED「今井絵理子」参議院議員の略奪不倫』のタイトルで、当時神戸市議だった橋本健氏との関係について掲載している。橋本氏は同誌の取材に対し、「恋愛感情もありませんよ」と交際を否定。今井議員への好意は認めながらも、「男女の関係はありません」と回答していた。
のちに橋本氏は離婚が成立し、今井議員は2018年10月更新のブログで「私今井絵理子は元神戸市会議員の橋本健さんとお付き合いさせていただいております」と堂々の交際宣言。「交際については様々なご批判等あるかと思いますが、それらは全て覚悟しております」と綴った。また橋本氏が詐欺罪に問われ裁判を控えていたことから、「犯してしまった罪は心から償い、もう二度とこのようなことを起こさないように、再起にむけて歩みを進めてほしいと思います」ともコメント。なお、橋本氏には懲役1年6カ月・執行猶予4年の判決が下されている。
今井はブログで“略奪不倫”を否定したものの、不倫報道によるイメージダウンは避けられなかった。
だが、ほとぼりが冷めつつあるなか、9月11日発売の「週刊新潮」が、今井議員と橋本氏について新たな記事を掲載。金銭的に首が回らなくなった橋本氏を、今井議員が秘書にしようと考えているという内容だった。
報道を受けてネット上では、「税金で不倫相手を養うな」「公私混同も甚だしい」などと厳しい声が続出。それから間を置かず内閣府政務官という大役への起用が発表されたことで、「不倫の禊が済んだつもりなの? 一般人の認識としては終わっていない話ですが」「いったい今井議員の何を評価して起用したのだろう」「他人の旦那を寝取って不倫をするような国会議員が政務官ですか」といった批判が相次いだ。
菅義偉官房長官は13日の記者会見で、今回の人事について“適材適所”を強調。社会的批判を浴びる今井議員の起用理由を問われた際にも、「そうしたことについては、ご本人が説明するのだろうと思います。いずれにせよ、まさに適材適所に対応しました」と答えている。
世論の声とは裏腹に、次のステージに立つことになった今井議員。起用を受けてどのような言葉を発するのか、注目したい。
(文=編集部)