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欅坂46“東京ドーム初単独”におけるテーマ「逆再生」「表と裏」…新たなスタートの試み

文=ガリバー
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2018年7月に開催された「欅共和国2018」のライブDVD(ソニー・ミュージックレコーズより2019年8月に発売)

東京ドームは、2期生も含めた新体制の最初の一歩

 しかし、語られなければならない点はほかにもある。それは、グループの体制の大きな変化だ。9月8日放送の『欅って、書けない?』(テレビ東京)では、次作シングルより初めて選抜方式が採用され、それまでグループの特色でもあった「全員選抜」体制が崩れることがアナウンスされた。2018~2019年の欅坂46は1期生の卒業が相次いだが、既存曲をパフォーマンスする際にはその空いたポジションを2期生が埋めるといったやり方を、2018年末の音楽番組から以降しばしば行ってきている。それは今回のツアーでも踏襲されており、2期生はあくまでも空いたポジションの穴埋めに徹し、そして1期生のみで制作された最新シングル「黒い羊」(2019年2月)以降、正式リリースが止まっている状態であった。

 しかし、選抜から外れるということが、決してネガティブな意味しか持たないわけではないことは、今回のツアーの地方公演ですでに証明済みだ。選抜発表は7月某日に行われていると伝えられたが、8月から始まったツアーは鈴本美愉が最初と最後の要所の曲で、怪我で休養していた平手友梨奈に代わってセンターに立ち(大阪公演で平手が復帰以降は1曲目のみ)、小池美波もセンターを務めている。この2名はいずれも、今回選抜落ちしているメンバーである。2期生に関しても、選抜落ちした山﨑天は非常に重要な役割を担っている曲もあり、このあたりが東京ドームでどう変化しているかは非常に楽しみである。どちらにしても、体制としても、選抜落ちしたからポジションを下げるという単純な配役はされておらず、選抜落ちしてもコンサートで重要な役割を担うことには変わりないことから、こういった選抜組とアンダー組との行き来は、ある程度柔軟に行われるものと予想されている。

 今回の東京ドームこそが、新体制の欅坂46のお披露目の場となるでろう。そういった意味では、今までのAKB48、乃木坂46の初単独東京ドーム公演とは、大きく意味合いが異なるのだ。

3年間の集大成ではなく、新たなスタート

「サイレントマジョリティー」で鮮烈なデビューを果たしてから約3年半。彼女たちの道のりは、圧倒的な売り上げや人気とは裏腹に、決して順風満帆とはいえないものだった。絶対的センター・平手友梨奈の体調不良や、中心メンバーの重なる離脱、滞るリリース。なればこそ、本当のスタートはここ、東京ドーム。女性アイドルグループにとって、これ以上に贅沢な“再出発”の舞台があるだろうか。彼女たちはこれまでも、ツアー千秋楽において何度もドラマを見せてきてくれた。キャプテンの菅井友香は地方シリーズの最終公演で、「(東京ドームでは)新たな挑戦があるので、メンバーそれぞれメラメラ燃えています!」と語っている。その挑戦はどのようなものなのか、欅坂46は我々にどのような新たな“作品”を見せてくれるのか、大いに期待したい。

(文=ガリバー)

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ガリバー
アイドルのライブに通い始めて14年目。メジャーアイドルからインディーズ、地方アイドルのライブや握手会まで、年間約300回ほど足を運んでいます。大阪の地を拠点に、北は北海道から南は沖縄まで全国を回りますが、最近の遠征先は東京が多め。現在もっともハマっている「推し」は、乃木坂46の齋藤飛鳥さんと岩本蓮加さん、ラストアイドル・Love Cocchiの西村歩乃果さんです。<Twitter:@gulliverdj>

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