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苫米地英人氏「ブロックチェーンの透明性・単調性重要」…持続可能な開発をテーマに講演

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SIGEF2019で講演した苫米地英人氏(左から2人目)やロジャー・バーCEO(同4人目)

 深刻化する経済格差や自然環境問題などに対して、国際連合が掲げる「持続可能な開発目標」に向けて、研究者や企業家、社会活動家などイノベーション分野のトップランナーが議論する「Social Innovation and Global Ethics Forum 2019」(SIGEF2019)が19日、東京都港区の東京プリンスホテルで開かれた。認知科学者・計算幾科学者の苫米地英人氏や仮想通貨Bitcoin.com(ビットコインドットコム)のロジャー・バーCEOら、世界各国から約100人が出席。人工知能、フィンテック・ブロックチェーン、スポーツ、スマートシティなどをテーマに最新技術を使った社会革新の在り方について理解を深めた。

 会議冒頭、スイスのフランソワ・パロ駐日大使、平井卓也前情報通信技術政策担当相、藤末健三参議院議員らが挨拶。藤末氏は中東情勢の緊迫などを挙げ、「持続可能な開発の基礎となるのは平和だ」と提唱。日本の憲法前文と戦争の放棄をうたった9条を紹介し、「社会的なイノベーションを推進することと合わせて、平和について話し合う必要がある」と呼びかけた。

FBリブラ「まったく新しい金融システム」

 フィンテックとブロックチェーンのセッションでは、苫米地氏が「ブロックチェーンにとって最も必要なことは、透明性と単調性」と講演した。ブロックチェーンのシステムでは、通貨のやり取りや残高情報などの改変がないように外部から自由に監視・検証可能な点や、履歴などの情報集合体(ブロック)が単純に積み重ねっていく点が重要であることを強調し、世界の全市民に開かれた通貨、情報インフラとしての期待感を示した。

 また、一部の中央銀行や政府が進める仮想通貨の暗号化について「通貨自体を暗号化すると内部からハッキングされた時、その危険性が外からわからなくなる。透明性と単調性が確保されていれば、すぐに異常が検知できる」と指摘。Facebookが開発した仮想通貨「リブラ」についても言及し、「大手の銀行とつながりのない全く新しい金融システムが生まれ始めている。将来的には従来型の金融機関が倒産する可能性もある」との見解も示した。

 同セッションでは、ビットコインのスタートアップのエンジェル投資家でもあるバーCEOも登壇。「仮想通貨の存在そのものを批判する方も多いが、まず多くの人に使ってもらいたい。非常に生活に即した技術だ。そうすることで社会的なイノベーションが起こると考えている」と話した。

 SIGEF2019は、社会的貢献活動を支援するソーシャルネットワークHoryuなどが主催。2014年にスイスのジュネーブで初開催されて以降、毎年開催されていて、東京での開催は初めて。16年にはモロッコのマラケシュで開かれた気候変動枠組条約第22回締約国会議(COP22)の公式サイドイベントに認定された。

(文=編集部)

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