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不正発覚で真逆の結果…SUBARUは社長引責辞任で大幅増益、修会長居座るスズキは大幅減益

文=編集部

スズキは断トツのインド市場で減速

 スズキはインド市場で成功を収めた日本企業の代表格である。インドの19年4~8月のメーカー別の乗用車シェアは、スズキの子会社マルチ・スズキが49.8%と断トツ。

 インドの新車販売台数は17年に前年比10%増の402万台に達し、ドイツを抜き世界4位に浮上した。ところが、昨年7月から変調をきたす。原油高と通貨安で減速が始まったところに、新車購入時に義務付ける自賠責保険料の負担が3倍に増えたことから買い控えが広がった。

 スズキの4~6月期決算の四輪車の世界販売台数は14%減の73万台。インドでは20%減の37万台と大きく落ち込んだ。

 主力のインド市場の失速が、スズキ大幅な減益の原因となった。

トヨタの世界販売台数は1600万台?

 トヨタ自動車が960億円を出資し、スズキ株式の約5%を持つ。スズキもトヨタ株を0.2%(480億円相当)取得する。20年に創立100周年を迎えるスズキの鈴木会長は、トヨタの傘の下に入り、次の100年を盤石なものにしたいと考えている。

 トヨタの世界販売台数は、18年で1059万台。独フォルクスワーゲン(1083万台)、日産自動車・ルノーなどの日仏連合に次ぐ第3位だった。

 ところが、こんな数字がある。マツダやSUBARUなど、連結対象でない出資先を加えると約1300万台。これにスズキを加えると、トヨタグループは約1600万台と突き抜けた世界一となる。とはいっても、この数字は砂上の楼閣でしかない。
(文=編集部)

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