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「チバニアン」、申請者たちが行った“ねつ造”の証拠写真…地質学者同士の壮絶な潰し合い

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「チバニアン」、申請者たちが行ったねつ造の証拠写真…地質学者同士の壮絶な潰し合いの画像1
地球磁場逆転期の地層「チバニアン」(写真:山梨勝弘/アフロ)

 先週、久々に「チバニアン」をめぐる動きが3つ見られた。チバニアンをめぐっては、7月27日付当サイト記事『「チバニアン」めぐり地質学者同士が泥沼論争…「データのねつ造、改ざん、盗掘」が争点』で詳しく報じたが、茨城大学の岡田誠教授、国立極地研究所の菅沼悠介准教授らを中心とする申請者グループと、同じ茨城大学の楡井久名誉教授を会長とする古関東深海盆ジオパーク推進協議会(以下、協議会と呼ぶ)が中心の申請の取り下げを求めるグループとの間で、泥沼の争いを繰り広げていた。そして今も壮絶な潰し合いが続いている。

 申請者側は新たな論文に加え、市原市の「自由な立ち入りと試料採取」を保証する条例制定を前提に、8月中旬に第3次申請を行い、9月16日に審議が終了し、そのまま投票で結果が出るものとみられたが、審査委員会から「論文が長すぎて理解できない」という、およそプロらしからぬ理由で、日本側に短い論文の提出を求めて審議の延期が決定した。これがひとつ。

 2つめは、協議会が9月18日、文部科学省で記者会見を行い、チバニアンと同様に、同時代のGSSP(国際標準模式層断面及び地点)を申請している都市であるイタリアのマテラ県およびモンタルバーノ・ヨニコ市との間で、日伊学術-文化協定が締結されたことを報告。これにより、どこがGSSPに認定されても、共に貴重な同じ地質年代の地層を持つ両組織同士は、研究だけでなく自然保護や観光までも含めた友好関係を築くことが決まった。当然、そこでは「科学倫理尊重」が前提となる。

 3つめは9月20日、千葉県市原市議会で「自由な立ち入りと試料採取」を保証する条例案が可決されたことだ。申請者側は短い論文に添えて、正式に条例が可決されたことで、「自由な立ち入りと試料採取」が保証されたことをアピールする作戦。一方、協議会は、GSSP申請に至るまでの不正行為を学術的・科学倫理的にレビューし、世に問う戦法である。

 チバニアンをめぐる争いについては、前出記事に両者の言い分を均等かつ詳細にまとめたが、記事がいささか長すぎたこと、専門用語等がわかりづらかったこともあり、この機会にあらためて「写真」を中心に、何がどう問題なのかを解説したい。

データ“ねつ造”の経緯

※写真(1)

 こちらは、千葉セクションの露頭の写真である。

※写真(2)

 この写真の左半分には、写真(1)の人物の横に黄色い折れ線グラフと青い矢印、白と黒の棒グラフが合成されていることが分かる。

 この合成写真は「2015年の夏」に行われたINQUA(国際第四紀学連合)国際巡検(見学会)で外国の研究者向けに配られた英文の巡検案内書に掲載された。写真(2)の右側は、地磁気の逆転が色別杭で示された、同じく千葉セクションの露頭である。左側の小さな穴は巡検終了後に新たに試料を採取した跡だが、測定データはなぜか明らかにされていない。

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