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予算度外視、コンプラ無視 !? 最強のバラエティ『8時だョ! 全員集合』の壮絶舞台セット

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 あなたにとって「懐かしい」とは、どんな情景でしょうか? 1970~90年代の「懐かしい」を集めた情報サイトが「ミドルエッジ」。あなたの記憶をくすぐる「懐かしい」から厳選した記事をお届けします。

 今回のテーマは、『8時だョ!全員集合』(TBS系)の舞台セット。美術デザイナー・山田満郎氏によって手掛けられた、今では絶対に実現できない舞台セットについて振り返ります。

ドリフの美術セットを手掛けた凄腕デザイナー・山田満郎氏とは?

 最盛期は40~50%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という驚異的な視聴率を叩きだした、昭和のオバケ番組『8時だョ!全員集合』。子どもの頃は、ドリフのメンバーが繰り広げるコントに夢中であまり目がいきませんでしたが、今思い返してみると、大がかりな美術セットも、あのハチャメチャな世界観を表現する上で重要な役割を担っていたことがよくわかります。

 そのセットデザインを一手に引き受けたのが、TBSの美術セットデザイナーの山田満郎氏でした。番組開始前の顔合わせで「TBSの美術に不可能はない」と宣言した山田氏は、第1回放送から終了直前の第765回放送までほぼすべてのセットデザインを担当。その功績が認められ、1980年にはバラエティ史上初の伊藤熹朔賞(テレビ部門)が授与されます。

 ドリフの打ち合わせは2日前の木曜日に行われ、通称「木曜会議」と呼ばれていました。駆け出しだった頃の高田文夫が「あまりに重苦しい空気だったため逃げ出した」というこの会議で、ネタづくりに妥協を許さない、いかりや長介氏を中心に決まったアイデアを、山田氏はことごとく実現させていきました。タイミングよく落ちてくるドリフ名物の金だらい、天板が外れる机なども山田氏の功績によるところが大きいです。

 しかも、木曜会議では基本的に次週土曜日分のネタづくりを行うため、美術セットを組むのに与えられる期間は、たったの9日。この短期間で設計~検証~構築を、しかもその前の週に決めたセットの構築と同時並行で行わなければならないため、とてつもなくハードな仕事だったに違いありません。

パトカーを家の屋根に飛び乗らせた伝説のコント

 とりわけ語り草になっているのは、本物のパトカーを家の屋根に飛び込ませたコント。先述した通り、木曜会議から本番までは10日間もありません。さらに、セットを構築するタイミングは、金曜深夜から土曜の夕方までと限られています。たったそれだけの時間で、何百キロもあるパトカーが走行しながら飛び乗っても耐えうるだけの鉄骨組みのフレームを組み、失敗すれば大参事になりかねないプレッシャーのなか、本番の一発で成功させたのだから、すごすぎます。

 そんな本番一発勝負の『全員集合』ゆえ、トラブルはつきもの。なかでも有名なのが、今から35年前の1984年、埼玉県入間市内からの公開生放送中に起こった停電事件でしょう。

 オープニング開始まで9分30秒かかったことによって大幅にタイムスケジュールがずれたこの騒動は、後年、加藤茶が語ったところによると、会場の中に入れなかったファンが、その腹いせに会場内の発電機の配線を切ってしまったことで起こったといいます。こうしたハプニングがありながらも、懐中電灯で照らし合いながら軽妙な掛け合いを見せてしっかりと笑いに変えていたのは、さすがドリフターズというほかありません。

 この連載では、次回以降も皆さまの脳裏に「懐かしい」が蘇りそうな記事を提供して参ります。「こんな記事は?」「あのネタは?」なんてお声も、お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
(文・構成=ミドルエッジ)

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