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石原さとみ、「わいせつ写真」大量流出騒動…問われる法的責任

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石原さとみ

 あの国民的人気女優の写真が大量に流出したと、インターネット上で話題を呼んでいるようだ――。

 主に芸能関連の記事を多数掲載している某サイトが、女優の石原さとみの際どいショットを収めた写真や画像を50枚近くまとめた記事を掲載。これに対し一部のネットでは“石原さとみのわいせつ写真が多数流出した”として話題になっている。ただ、当該記事に掲載された画像は、一般発売されている過去の写真集や雑誌、出演したドラマや演劇での体を張ったシーンなどで、石原のプライベート写真が流出したというわけではない。

 このサイトには他にも、石原の記事同様に特定の女優の写真をまとめた記事が多数掲載されているが、「運営会社」の会社概要ページをみてみると、社名と事業内容がそれぞれ1行ずつ記載されているだけで、その実態はつかめない。サイト上のところどころに表示されているバナー広告が収益源と推察されるが、過去記事の履歴を見る限り少なくとも3年前にはサイトは開設され、これまで1万本近くの記事が掲載されていることから、運営元のそれなりの“努力”がうかがえる。

 この石原の記事のように、対象が人気女優という公人とはいえ、見方によっては性的とも受け取れる写真や画像を多数引用してまとめ、情報を発信する行為は、石原に対する名誉棄損や肖像権の侵害などの違法性が認められないのだろうか。弁護士法人ALG&Associates執行役員の山岸純弁護士は次のように解説する。

著作権を侵害

 まず、石原さんに対する名誉毀損が成立するかどうかですが、名誉毀損とは、簡単に言うと「ある事実(この人は、こういう人である)を示して、一般人がその人に対して持っている評価を(社会的な評価)低下させる行為」であるため、「こういう体つきだ」という程度では石原さんの評価が下がることもないので、成立しません。

 次に、肖像権についてですが、これはプライバシーの話(自分の写真を勝手に公開されたりしたくないという気持ち)に近いものなので、すでに公開されている石原さんの写真を転載・引用しても、石原さんに対する肖像権の侵害にはなりにくいと考えられます。

 最後に、石原さんの写真の「転載・引用」ですが、このサイトは、著作権法やこれまでの裁判例が許容する「他人の写真や文書の引用」の範囲を超えていると思われるので、カメラマン、所属事務所、出版社など、この写真の著作権を管理している方々の権利を侵害している可能性が高いと考えられます。

 要するに、ヒット数や閲覧数を稼いで広告料をもらいたいだけの、中身のない客寄せ“パンダ”サイトにすぎません。もっとも、現状では、なかなかこういうサイトを取り締まるのは難しいようです。

(文=編集部、協力=山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役員・弁護士

●山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役員・弁護士

 時事ネタや芸能ニュースを、法律という観点からわかりやすく解説することを目指し、日々研鑽を重ね、各種メディアで活躍している。弁護士法人ALG&Associates執行役員として法律事務所を経営し、また同法人によせられる離婚相談、相続問題、刑事問題を取り扱う民事・刑事事業部長として後輩の指導・育成も行っている。芸能などのニュースに関して、テレビやラジオなど各種メディアに多数出演。また、企業向け労務問題、民泊ビジネス、PTA関連問題など、注目度の高いセミナーにて講師を務める。労務関連の書籍では、寄せられる質問に対する回答・解説を定期的に行っている。弁護士としては、企業法務、交通事故問題、離婚、相続、刑事弁護など幅広い分野を扱い、特に訴訟等の紛争業務にて培った経験を離婚、相続、刑事弁護など幅広い分野を扱い、特に訴訟等の紛争業務にて培った経験をさまざまな方面で活かしている。

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