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プラスチック汚染が日本人を蝕む…コンビニ弁当を“レンチン”で化学物質が溶け出し体内に

文=真島加代/清談社

プラスチック・フリーという選択肢

 プラスチックを取り巻く課題を解決する方法として、「より多くの人がプラスチック・フリーな選択を心がけること」と高田氏はアドバイスを送る。

「会社員の男性なら靴下は自然素材の『ウールの靴下』を選び、ウールがない場合は『ナイロンの靴下』にします。ポリウレタンの衣類は数回の洗濯でボロボロになって化学繊維くずが発生しやすいので、使わないのがベターです」(同)

 また、レジ袋の完全有料化にあたり、「マイバッグ」を持つ男性も増えるだろう。その際に「木綿100%」や「綿100%」の物を選ぶと、繊維くずの問題もクリアできるため、一石二鳥となる。

「ペットボトルの購入を控えるのも重要ですが、意外に見落としがちなのが缶飲料です。缶には有機ポリマーのコーティングが施されているので、飲み物に化学物質が溶け出し、体内に取り込んでしまう可能性があります。たとえば、ビールを飲む場合は缶よりも瓶ビールのほうがベターですね。有害化学物質は油に溶け出しやすいので、油っぽい弁当をプラスチック容器のまま電子レンジでチンするのはやめたほうがよいですね」(同)

 そして、何より重要なのは“自分のできる範囲で続けること”だという。

「本気で脱プラスチックをしようと意気込むと、仙人のような生活を送らなければならず、途中で挫折してしまいます。紹介した方法のうち、自分で実践できることから始めるのがコツです」(同)

 環境への影響はもちろん、人体への影響も懸念されるプラスチック。自分の未来を守るためにも、プラスチックとの付き合い方を見直すときが来ているのかもしれない。

(文=真島加代/清談社)

【※1】
Levine, H., Mindlis, I., Swan, S.H., Martino-Andrade, A., Jørgensen, N., Mendiola, J., Weksler-Derri, D., and Pinotti, R., 2017. Temporal trends in sperm count: a systematic review and meta-regression analysis. Human Reproduction Update  23, 646-659.10.1093/humupd/dmx022

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