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『まだ結婚できない男』阿部寛の本当のスゴさ…成否のカギを握る“女優3人”の演技

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まだ結婚できない男 | 関西テレビ放送 カンテレ」より

 あの『結婚できない男』が帰ってきた。なにせ「13年ぶりの続編」なのだから、毎年放送されるテレビ朝日のシリーズものとは次元が違う。

 ただ、2006年に放送された前作は、視聴者、俳優、作り手のすべてでファンの多い名作だっただけに、期待と同等以上に不安の声が大きいのも事実。たとえば、主人公・桑野信介(阿部寛)の相手役となる女優3人が変わった影響はあるのか? 13年間という年月の影響はどこに表れているのか?

 2話の放送前に、あらためて1話の内容を振り返りながら、『まだ結婚できない男』(関西テレビ、フジテレビ系)の本質を掘り下げていきたい。

13年のブランクを生かした遊び心

 1話の冒頭、全面黒の背景に白字で、「少子高齢化が進む日本。厚生労働白書によると生涯未婚率、つまり50歳を超えても結婚しない人の割合は、男性で23.4%。女性で14.1%を超えた。これは今や社会全体を挙げて取り組むべき問題なのである」という文字が映された。実際、生涯未婚率は、この13年間で右肩上がりであり、前作で40歳だった桑野が今作では50代に入ったことから、「むしろ今こそ放送すべきテーマ」であることがわかる。

 ドラマが始まってみると、偏屈で独善的で皮肉屋の桑野は変わっていなかったし、絶賛されたキャラクターのディテールも健在。

「不敵な笑みと舌打ち」「猫背でうつむき気味の姿勢」「徹底してマンホールをよけて歩く」「手すりに指をポンポン」「マイ箸を持参して1人しゃぶしゃぶ」「大工の棟梁とつかみ合いのケンカ」「流しそうめん器を買い、4種類も薬味を用意して一束ずつ食べる」などの振る舞いと、その際に流れる口笛のBGMは、まったく変わっていなかった。

 一方で変わっていたのは、「クラシックの指揮にタクトが加わった」「スマートスピーカーを使っている」「金魚鉢の金魚が13年で巨大になった」「コンビニでの買い物が牛乳や青汁から豆乳に変わった」くらい。“13年のブランクを生かしたスタッフの遊び心”というレベルに留めている。

 これを見た前作からのファンたちは、「待ってました!」と喜ぶ人と「あまりにもネタが同じすぎる」とガッカリする人に二分。1話は13年ぶりのファンサービスとしてこれで十分かもしれないが、今後はファンがドッと沸くような桑野の新しいクセを見せてほしいところだ。

1話で吉田と稲森をフィーチャーした理由

 最大の変化といえば、桑野の相手役となる女性たち。前作の女医・早坂夏美(夏川結衣)、カーディーラー受付・田村みちる(国仲涼子)、建築プロデューサー・沢崎摩耶(高島礼子)から、今作は弁護士・吉山まどか(吉田羊)、謎の女性・戸波早紀(深川麻衣)、カフェの雇われ店長・岡野有希江(稲森いずみ)に変更され、1話が終了した今なお「夏川結衣がいないのが残念」という声が目立つ。

 当作の肝となるのは、桑野の結婚できない男ぶりを際立たせるために、3人の女性をいかに魅力的に描くか。阿部の役作りが安定している以上、「ドラマの成否は吉田、深川、稲森の出来にかかっている」と言っても過言ではないだろう。

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