なぜ、自分でできないのだったら経理担当の社員やアルバイトを雇わなかったのでしょうか。契約している税理士に頼んで、経理事務ができる人を紹介してもらうということもできたでしょう。税理士には広い人脈があります。人件費を気にするのなら、決算時限定の短期アルバイトでも良いはずです。怠惰というより、忙しすぎて精神的に参ってしまっている経営者にありがちな心理状態に見えます。ある意味で徳井さんが心配です」

ルーズだが領収書はしっかり保存?

 会見によると、徳井の事務所には経理担当者はいなかった。完全に彼1人の個人会社だったという。また経費処理しようとして、所得隠しの指摘を受けた過去4年分の2000万円分の衣装代や旅行費に関する領収書について、徳井は「正直そこも、ルーズな感じになっていました。申告の時期ですよってなって初めて領収書を渡すという状態になっていました」と説明した。

 ここでのポイントは、ルーズなのに領収書は紛失していなかったというところだろう。

「本当にだらしない経営者の方ですと、領収書をなくしてしまうこともあります。経費計上できる重要なものの場合、取引先やお店に再発行してもらうこともあります。ただ領収書はすべてちゃんと取ってあって、決算と申告だけするのが面倒くさいというのは不思議な感じがします」(前出の税理士)

 また徳井は3年間の無申告に関する国税とのやり取りを次のように説明した。

「3年間、無申告であったことで国税のかたからおしかりをうけまして、遡って調べさせてもらいますということで、調べたところ、その前にも修正したほうがいい部分がありますよということになりました。

 本当に情けないのですけど、国税の方にも、そのへんの納税に関する感覚が本当に甘くて、意識が低くてということを正直にお話ししまして、国税局から『だったらうちのほうで適正な税金をちゃんと提示しますので、お支払いください』と言われましたので、その通りに速やかにしました」

極めて悪質だが逮捕はなし

 こうした発言に都内の公認会計士は次のように指摘する。

「この話ぶりだと、修正申告も国税局に教えてもらってやったという感じを受けます。ガサ入れに来た国税局がそこまでするというのは、ちょっと聞いたことがありません。徳井さんが何度も繰り返しているように、ご自身がルーズな性格だとするなら、帳簿も領収書もしっかり記載したり、保管していたりしたのかな、という疑問も残ります。いずれにしても徳井さんは最も重い措置である重加算税を課せられているので、国税局としては一連の申告漏れを『極めて悪質』と判断したことにほかなりません」

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ