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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

妻の“ウグイス嬢買収疑惑”で辞任の河井克行大臣、秘書への暴行疑惑も…秘書の腕にアザ

文=神澤志万/国会議員秘書
妻のウグイス嬢買収疑惑で辞任の河井克行大臣、秘書への暴行疑惑も…秘書の腕にアザの画像1
辞任した河井克行法務大臣(写真:ロイター/アフロ)

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 国宝の首里城が燃えていると、朝一番のニュースで流れてきました。結局、本殿を含む6棟もの建物が全焼してしまいました。出火の原因究明が急がれますが、それより何より再建に向けて動き出してほしいです。

 10月31日は、参議院で朝9時からいくつもの委員会審議が予定されていました。しかし、8時前に「河井克行法務大臣が辞任の意向を固める」と速報が流れ、その後すぐにまた後任人事の速報も。菅原一秀経済産業大臣のときと同じですね。それを受けて、国民民主党・立憲民主党の共同会派はすべての委員会での審議を拒否することを表明。結局、委員会は行われず、衆議院の本会議も開催されなくなりました。

 国宝が燃えてしまったのですから、すぐにでも内閣委員会を開いて再建に向けての方針を審議するべきなのに、なんで審議拒否なのでしょうか。法務大臣の辞任なので法務委員会が延期になるのはまだ理解できますが、野党も審議拒否の一辺倒でいいのでしょうか。

 河井議員は31日発売の「週刊文春」(文藝春秋)に「ウグイス嬢買収疑惑」と「有権者への寄付行為疑惑」が報じられていますが、どちらもあり得ない失態です。ウグイス嬢買収は夫人の案里(あんり)参議院議員の選挙に関連してのことですが、「妻のことだから知りません」では済みませんからね。

 ウグイス嬢(車上運動員)の買収疑惑について、最近は確かに選挙の際にウグイス嬢を確保するのが難しく、“ウグイス嬢争奪戦”状態になります。そのため、「法定以上の報酬を払うから、うちの事務所に来て!」といった公職選挙法違反は時々問題になりますが、法律をつくる国会議員が法律を破るなんて、絶対に許されないことです。しかも、法務大臣なのでシャレになりません。

 もうひとつの寄付行為疑惑は、「いただきものをおすそ分けした」ということです。「おすそ分けくらい、いいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、これも寄付とみなされ、違法行為にあたります。本当はいただきものではなく、買収のために買ったものかもしれませんしね。

 ちなみに、永田町ではこの内容が発売2日前にゲラの段階で流出したことも話題になりました。文春のゲラが出回るなんて普通はあり得ないので、官邸が出版社の幹部に依頼したのではないかとも見られています。

 また、実は河井大臣には以前からパワハラの噂も絶えません。殴られて、腕に大きなアザができている秘書を見たことがあります。

参院埼玉補選、22億円かけて投票率2割

 国会もですが、有権者の意識の低さにもがっかりですね。27日の埼玉選挙区の参議院議員補欠選挙の投票率は、なんと20.81%で、7月の参院選埼玉選挙区の投票率(46.48%)を25.67ポイントも下回りました。戦後の衆参院補選としては過去4番目に低い水準だったそうです。

 せっかく、魔夜峰央さんの人気漫画『翔(と)んで埼玉』のキャラクターまで使ってポスターや動画で投票を呼びかけたのに……。こんなに関心の低い選挙のために高額な税金が使われたかと思うと、これもまた「アホだろー!」と叫びたくなります。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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