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創業115年の名門企業に社長解任要求…“令和の村上ファンド”の正体

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乾汽船 HP」より

 天皇陛下の「即位の礼」も無事終了。内外に皇位継承を示したことで、名実ともに新しい時代に突入した。

 そんなさなかに115年続く名門企業、乾汽船がアクティビスト(物言う株主)の脅威にさらされている。無名のアクティビストが急浮上し、社長解任や買収防衛策の取り消しを求めているからだ。11月4日の臨時株主総会で雌雄を決するという。10月28日には乾汽船からの質問に答えるかたちで、「投資している目的は、純投資であり、経営支配を目的としていません」と反論。さらに「企業価値の向上につき信頼できる経営者に経営をお願いしたい」と乾康之社長の兄で合併前の旧乾汽船の社長だった乾新悟氏の社長就任まで求め、新悟氏の取締役選任議案を付議するために臨時株主総会を再度招集請求することを予告しているという。

 それだけ聞けば、アクティビストと兄が結託したお家騒動のようにも見えるが、当の新悟氏は書面で「提案株主様とは一面識もありませんし、当人である私の意思確認を何らすることなく、みだりに名前が出されたことに対して当惑しております」と表明している。

 また、お家騒動を装うかのようなやり方に対して、同書面で「徒に企業経営に混乱を招くもので、企業価値の向上に資するものとは到底考えられません」と厳しく指摘している。

 乾汽船は東証一部上場。山下汽船創業者の山下亀三郎などと「神戸海運5人男」と呼ばれた乾新兵衛が創業した名門企業だ。乾汽船が属性不明の投資ファンドに株式を買われるようになったのは、2014年9月頃から。最初に浮上してきたファンドは「MSインベストメンツ」。東京・赤坂のアーク森ビル17階に本社を構えるこのファンドは、5.22%の株式を取得。その2カ月後には社名を「アルファレオ」に変更している。

 その後、アルファレオは共同保有者、アルファレオ・キャピタル・アドバイザーズ・リミテッド(ACAL、本社はアラブ首長国連邦のドバイ)とともに乾汽船の株式を22.07%まで買い進め、19年2月15日、似た名前の投資会社、アルファレオホールディングス合同会社(アルファレオHD、15年5月設立、本社は千代田区永田町の山王パークタワー)に売却した。アルファレオHDはさらに買い増し、9月6日には27.6%(基準日ベースで28.15%まで増加)まで買い進んだことを発表。同時に6月の定時株主総会の決議取り消しの訴えを起こし、臨時株主総会の招集を会社側に要請した。

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