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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

糖質制限ダイエットが体と脳を壊す…炭水化物を“正しく”食べることが重要

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 考え方としては、炭水化物から摂取される糖分(ブドウ糖)が血糖値を上げ、膵臓のランゲルハンス島に多大な負担をかけ、それが糖尿病を悪化させることになる、というものですが、実際に糖尿病患者の方にこの食事制限をさせても、継続できないということがわかり、徐々に廃れていきました。その後もいろいろと形を変えて、糖尿病の方が取り組んでいますが、やはり継続することが難しいようです。それはそもそもこの食事法が自然からかけ離れていて、無理があるからです。少なくとも健康な人が実践し続けるものではないでしょう。

 健康という言葉には深い意味があります。健やかであるためには、人が建っていなければならない。つまり、直立していてこそ健やかなのだということが第一。そして、そのためには康が必要だ、ということを表した言葉なのです。康というのは、穀物の硬い殻のことです。米でいえば玄米の外側の部分。小麦ならば精白する時に捨ててしまう胚芽を含んだ殻の部分です。その康がなければ、健康は成立しない、ということです。

 糖質制限ダイエットは、炭水化物を悪者扱いし、極力避けるというのが基本ですが、筆者はここに批判的なのです。炭水化物が悪いのではありません。炭水化物を精製したもの、つまり康がないものを大量に食べることがいけないのです。

 話を元に戻しますが、筆者が今回、糖質制限ダイエットについて述べておこうと思ったのは、2人の女性から、ほぼ同時期に同様の話を聞いたことによります。2人とも、痩せたいという願望を持ち、トレーニングジムに行くことを勧められ、そこで半ば強制的に糖質制限ダイエットを勧められて取り組んだところ、体調を崩し、苦しんだということでした。

 同様の話は以前、いろいろな方から何度も聞いたことがあり、そのたびに適切な食事のあり方を説明してきたのですが、筆者は、どうせこのような偏頗なダイエット法は、すぐに間違いが指摘され、廃れていくだろうと高をくくっていました。ところが、廃れるどころか、いまだにこれに取り組む人が後を絶ちません。

糖質制限ダイエットにはリバウンドのリスク

 冒頭で述べたように、人が何を食べようと、どんな食事法を取り入れようと、勝手ではありますが、それによって体調を崩し、苦しむというのは、できれば回避したいと思います。

 多くの人がおかしている間違いの第一は、炭水化物を摂ると血糖値が上がり、インスリンの分泌が激しくなる、と考えていることです。実際、糖質制限ダイエットを勧める方は、そのような説明をしています。しかし、事実は違います。複合炭水化物、つまり精製されていない炭水化物を適量摂った場合は、インスリン自体の働きが良くなり、したがってインスリンの量は少なくて済むようになるのです。

 逆に、炭水化物の量が極端に少ない食事をし続けていると、体はエネルギー源をブドウ糖から脂肪に切り替えなければならなくなります。こうなると肝臓や、筋肉でのインスリンの働きは鈍るのです。したがって、正常な状態を維持するために必要なインスリンの量が足りなくなる、というのが真実です。

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