
毎年恒例のフジテレビ系番組『FNS 27時間テレビ』が今夜18時30分から明日3日にかけて放送される。
「昨年放送された『27時間』は平均視聴率7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、今年放送の日本テレビ系『24時間テレビ』の半分以下。フジとしては多大な労力をかけてまで続ける理由はないものの、日テレが続けている以上、ここでやめると局全体の低迷ぶりが改めて世間に印象づけられてしまうということで、やめるにやめられないんです。それでも、レギュラーの単発モノでいつも視聴率3~5%以下のところが、『27時間』だと6~7%にはなるし、スポンサーも集めやすいということで、“積極的ではないけれど続けている”というのが実状です。ただ、今年は3年ぶりの生放送ということで、局全体ではそれなりに力は入っていますよ」(フジ関係者)
そんな『27時間』、今年は名物コーナーから“あのタレント”が消えることが、業界内で話題を呼んでいる。今回の『27時間』は3年ぶりに生放送となり、2000年から17年にわたって深夜帯で放送されてきた『明石家さんまのラブメイト10』も3年ぶりに復活となる。
「このコーナーでは毎回、深夜帯ということもあり、さんまと中居正広が他の番組では絶対にできないような赤裸々な業界裏トークを繰り広げ、『27時間』の名物企画でもありました。しかし今年は中居の代わりに岡村隆史と今田耕司が出演する予定で、長年レギュラーだった中居が突然姿を消した理由について、さまざまな憶測が流れているのです」(テレビ局関係者)
中居がキャストから外れた理由について、別のテレビ局関係者は語る。
「3年前のSMAP解散騒動で、ジャニーズ事務所からの離脱に乗り気だったとされる中居は今、事務所のなかでは完全に浮いた存在です。『ナカイの窓』(日本テレビ系)や『中居正広の身になる図書館』(テレビ朝日系)などレギュラー番組は次々と打ち切りとなり、新たに始まる番組も深夜帯や休日の昼など微妙な時間帯ばかり。2004年のアテネ五輪からずっと起用されてきたTBSの五輪メインキャスターの仕事も、東京五輪では外されましたが、もう事務所は中居を積極的には売り込んでいません。
その一方、事務所はこれまで“ジャニタレのMCの顔”だった中居の代わりに、関ジャニ∞の村上信五を新たなMCの顔としてプッシュしています。『27時間』も村上は3年連続でMCを務め、事務所としては“『27時間』といえば村上”というイメージを確立したいところ。そんななかで、もし中居を出せば“村上色”が薄らいでしまうばかりか、世代交代の妨げになってしまうということで、中居の出演を見送り、フジもその意向を忖度したということでしょう」