
不祥事や自殺報道などで激震が続く韓国芸能界に、また新たな問題が発生した。オーディション番組での“投票操作疑惑”が浮上し、警察による関係者の拘束など大騒動へと発展している。
「朝鮮日報」のウェブサイト「Chosun Online」によると、疑惑が発覚したのは音楽専門チャンネル「Mnet」のオーディション番組『プロデュース X 101(PRODUCE X 101)』。アイドル練習生101人が出演し、視聴者投票の順位に基づいて11人をアイドルとしてデビューさせる番組だ。
今回の問題は、人気が高かった練習生が脱落して予想外の練習生たちがデビューしたことが発端となっている。視聴者から「1位から20位までの得票数がすべて『7494.442』の倍数だった」と投票操作疑惑が提起され、Mnetはプロデューサーら制作スタッフへの捜査を警察に依頼。携帯電話の内容削除など証拠隠滅を試みた痕跡が見つかり、番組制作担当のプロデューサーとチーフプロデューサーが拘束されたという。
『PRODUCE 101』シリーズでは2016年、ガールズグループ「I.O.I」がデビュー。2017年のシーズン2で「Wanna One」、2018年にはAKB48グループとのコラボオーデイション番組『PRODUCE48』で「IZ*ONE」が誕生した。
なおIZ*ONEは、11月11日に予定されていた日韓同時放送のイベントが中止になり、アルバムの発売延期も決まった。投票操作疑惑の影響が指摘されており、プロデューサーが『PRODUCE48』での投票操作を認めたとも報じられている。IZ*ONEは2021年4月までの期間限定で活動するアイドルグループだ。期間が限られているがゆえに、メンバーも応援するファンも、騒動が長引いてほしくないと、心中はおだやかではないだろう。
韓国人アイドルといえば今年10月、「f(x)」の元メンバー・ソルリさんの自殺報道がファンに衝撃を与えたばかり。また不祥事やスキャンダル報道も多く、昨年11月には「BTS(防弾少年団)」のメンバーが“原爆プリントシャツ”を着用して日本で猛批判を浴びた。所属事務所が「原爆投下により被害に遭われた方を傷つける意図は一切なく、今後もないことを明らかにいたします」と表明したが、これを機にテレビ局は韓国アイドルの出演に消極的になったとされる。
韓国芸能界に対する不信感は日本のファンも募らせており、ネット上には「努力を重ねて夢を掴み取ろうとしてる人を潰すような体質、いい加減変えなきゃダメでしょう」「闇が深すぎて、ひとつ問題が起きれば芋づる式に新しい問題が出てくるな」「韓国芸能界はファンすら平気で裏切るから怖い」といった声が続出。
投票操作疑惑は今後、どこまで影響を広げるのか。これ以上ファンを傷つけるような問題が発生しないことを祈るばかりだ。
(文=編集部)