本当に「体に良い食べ合わせ」の秘密…栄養素を効率的に吸収するためには“油”が必須

　骨粗しょう症対策として、骨を強くしようと思う場合も同じです。一般的にはカルシウムばかりを摂取しがちですが、同時にビタミンDやビタミンK、コラーゲン、マグネシウムなどの栄養素がなくてはならないのです。

　栄養素や食事についての理解を深めつつ、身近な食材の栄養と健康への影響について知っていただき、食材に対してほんの少し意識を変えるだけで、見える世界は変わってきます。食材の持つパワーを2倍にも3倍にもして、みなさんが元気で健康な生活を送られることを願っております。

（文＝赤石定典／管理栄養士、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部）

●赤石　定典（あかいし・さだのり）
1970年生まれ。管理栄養士。華学園栄養専門学校卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部に勤務。栄養管理のプロとして栄養に関する研究を行い、入院患者の献立作成や患者と直接対話して栄養管理の指導、アドバイスなどを行っている。『名医のTHE太鼓判！』『世界一受けたい授業』などテレビ出演で注目される。主な著書・監修として『その調理、9割の栄養を捨ててます！』『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』他多数。